タンブラにかけて薬莢をきれいにするのは,サイジングダイを傷つけないためです.ですから,次のような順番で case prep する人が多いように思います.
(1) tumbling
(2) decap & sizing
ところがタンブラのメディアが薬莢の中に一粒だけとか残ることがあるのですね.それが運悪く decapping pin にあたると flash hole との間に食い込んでしまい,ピンが抜けてしまったり曲がったりします.まあそれほど高い確率ではありませんが....
ですから,私は次の順番にしています.
(1) decap
(2) tumbling
(3) sizing
もちろん decap は decap 専用のダイを使っているため,サイジングはかかりません.まあ一手間増えますが,ピンが曲がるかも?と心配する必要が無いのが利点です.
その話をMさんにしたところ,プライマポケットが空いたままタンブラにかけると,プライマポケットが緩くなるのではないか?と言われました.要するに内側が削れるのではないかというのです.でも私はそんなことはないと思います.理由はありますが,くどくど述べるより,これを見れば一発です.
これはプライマを外した後で6時間ほどタンブラにかけた古薬莢です.プライマポケット内側が削れるくらいなら,少なくとも内側はピカピカになっていなければなりませんが,ご覧の通りです.ということは,全く削れないということですね.