私が狩猟時計に求める機能には,以前も書いたことがありますが,以下のようなものがあります.
(1)タイドグラフ 山の中とかでは関係ないですけど,特に汽水域での鴨猟では水位の動きが気になるので欲しい機能です.表示が干満だけで大潮小潮等の表示がない場合でもムーンデータ(月齢)があれば分かります.
(2)コンパス 特に曇りの時に山の中をうろうろしていると方角を見失うことがありますので念のためあるといいですね.
(3)気圧計測 里山ではすぐ帰れるので気にしませんが,ちょっと山奥では撤退判断の遅れが危険にもつながるので,天候悪化の前触れを示す気圧の変化は気にしておきたいものです. 私は普通そこまで行かないけど,形から入るんで.笑 あとは補助的にですが,以下のような機能もあると便利だと思います.
(4)温度計測 ライフルでは気温も影響があります.気温とともに弾速も下がるのです.ただし腕につけていると体温の影響を受け正しい気温は測れないので持ち方に注意が必要です.
(5)日の出・日の入時刻表示 これは通常時計に内蔵できる程度の機能では高精度に求めることができないのですが,2分程度の誤差を許容すれば使えるようです.
(6)電波時計&ソーラー充電システム やっぱりメンテフリーがいいですものね.
他にも防水とかもあるけど,当たり前なので省略しました.これらの機能を満たすものとして,現在使っている狩猟時計は CASIO PRO TREK PRW-2500T です.
買ったのは何年前だったかなぁ.十年は経たないはずだけど,結構前だったとは思います.ところで,時計もある程度は枯れた技術と思いきや,今はスマホに引きづられてか,こんなのも出てるんですね.
基本的に GPS 付きの時計でスマホへのリンク機能をもったものと考えれば良いです.GPS レシーバーは電池を食うので,頻繁に充電しないといけませんが,ソーラーと併用することで,猟に行って帰ってくる間くらいは持つみたいです.地図は表示できませんが,あっちからこんな風にやってきた,みたいな簡単な図は表示できるようです.
いいなと思う機能はまずやはり日の出時刻ですね.
もちろん GPS 測位した現在地の時刻がでます.CASIO に聞いたら PRO TREK は簡易計算なので最大二分ほどの誤差があるとのことでした.緯度経度もそれほど細かくは入れられませんしね.Garmin はどういう風に計算してるのかが書かれていませんが,もし天文台と同じレベルで計算しているのであれば,狩猟用に使うことが出来ます.(蛇足:銃猟は日の出から日の入りまでの時間にしか発砲できません.この期間は「暦」で決まると法律にあり,それはすなわち国立天文台発表の時刻という意味です.当然場所によって異なるので,場所を正確に把握できる GPS 搭載の時計であれば,正しい日の出時刻がわかるのではないかと期待するわけです.)
潮汐については機能がないようです.が,朔弦望や月出・月入は表示できます.
ここから概ね潮の様子は分かるので大丈夫そうです.
他にもいろんな機能がありますが,狩猟時計としては必要ないものもたくさんあります.まあ使わなければ電池も減らないと思うので,興味はありますね.
ただ内蔵電池は充電式ですから,その寿命が気になります.値段も結構するから,何年か使ってダメになったら買い換えるなんて厳しいし,一番困るのは,使おうと思ったらダメになってること.普段使ってないと,電池が切れた状態で長期間放置することになりますから,電池には厳しい環境です.
あとはスマホを持っていると,便利な機能があるみたいだけど,スマホないし.笑 これも一種のディジタルディバイドかなぁ.苦笑