週末猟師

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4号散弾を追加

今期分の鴨マグナムを作ったら,4号散弾の在庫が残り僅かになりました.今年,環境省が 2025 年から段階的に鉛弾の規制を行う方針という発表をしていて,どれだけ買い足せば良いか考えちゃいますね.あ,どんなニュースだったかというと...

 

狩猟での鉛弾使用、2025年度以降規制へ…環境省
読売新聞 2021/09/10

 狩猟で使われる鉛の銃弾による鳥類の中毒死を防ぐため、環境省は10日、2025年度から段階的に鉛製銃弾の使用を規制する方針を発表した。全国的な実態調査を今後進めた上、具体的な規制内容を決める。小泉環境相は同日の閣議後記者会見で、「30年度までに鉛中毒発生ゼロを目指す」と話した。

 環境省によると、シカ猟の後などに放置された鉛弾の破片をワシやタカなどの 猛禽もうきん 類や水鳥が食べると、鉛中毒で死ぬことがある。北海道では1998年度に猛禽類の鉛中毒が26件確認され、2000年度以降、鳥獣保護法や条例によりエゾシカ猟の鉛弾規制が段階的に導入された。狩猟には銅や鉛以外の合金製の銃弾が使われているという。

 本州以南ではイヌワシオオタカクマタカの中毒死が計4件確認されているが、データ不足から規制にまで至っていない。環境省は実態調査を踏まえ、規制する地域や銃弾の種類など具体的な内容を検討する。

 

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天然記念物の猛禽類を保護するという目的ですから,実害が見られた北海道ですでに実施されているわけですけれども,それはエゾシカの残滓に含まれた鉛弾を飲み込んだために起きた事故なので,規制対象は7mm以上の大粒散弾(スラグ含む)とライフル弾頭に限られています(鴨に使うような粒径の散弾は使用可).鳥類は砂嚢があるので吸収率が高くなるし,飛ぶために体重が軽く,有害物質の影響を受けやすいですからね.ちなみに鹿の残滓は熊も食べるけど,熊が鉛中毒で死んでたとか聞かないのはそういうことです.

 

本州以南での規制がどの程度になるのかまったく分かりませんが,まだ検討にも入っていないのに「30年度までに鉛中毒発生ゼロを目指す」なんてゴールだけ決めてるところに不安が残ります.実害を聞いたことがない(もともと大型猛禽類もいない)地域で鴨猟をしているので,仮に将来的に規制されるとしても規制追加予定初年度の2025年ということはないでしょうけれども.

 

本題に戻りますと,うちの取引先では扱いが10キロ単位です.10キロあれば 1-1/2oz(43g) の鴨マグナムは 230 個作れます.1猟期に何発使うかは年によって変動がありますが,まあざっくり百個としましょうか.すると20キロで5年分近くになります.2027年まで鉛散弾規制されなければ,不良在庫を抱える心配はなさそうです.じゃあ20キロ頼んでおこう.

 

ただ思い返せば,今使っている銃は鉄弾対応ではなかったと思うので,スチール散弾を使うようになれば,銃の入替が必要になります.鉛散弾は余っても,最悪溶かして射撃用のライフル弾頭鋳造に使えますから,銃の買い換えの方が大きな話だったですね.苦笑