週末猟師

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リローディングルーチン2022 その1

今週のお題「マイルーティン」ということもあり,2022年現在のリローディングプロセスの紹介というか,備忘のために書いておこうと思います.作業の仕方は人によっても,状況によっても違いますし,私自身も少しづつ変わってきています.ですから,今現在はこんな感じだっていう記録です.

 

さて最初のステップは使用済み薬莢のクリーニングからです.というのも,減装弾って薬莢がかなり汚れるのです.

 


金ぴかだった薬莢がかなり煤けています.普通は発砲時に火薬の爆発力で薬莢が薬室内面に押しつけられることで気密性が保たれるので,燃焼ガスが薬莢外面と薬室内面の間に入ることはありませんが,減装弾だと膨張しきれないのでしょう.これだけ汚れていると,そのままサイジングするのはきびしいです.燃焼残渣に硬い粒子が含まれていれば,ダイが傷ついてしまうからです.ダイはリローディング作業で最も大事な道具で,全ての基準になるものであり,また不具合が出てもぱっと見は分かりにくいので,扱いは特に丁寧にしなければなりません.

 

そこでまずは depriming,使用済み雷管の除去を行います.やらないでいきなりタンブラーにかけても良いのですけど,後回しにするとサイジングダイを汚す一因にもなりますからね.

 


プレスに decapping die を取り付け,薬莢をセット.

 


ハンドルを操作すると雷管が抜けます.使用しているプレスは RCBS の Rebel Press で,廃雷管はラムの中を通って真下に落ちるので,下に受け皿を置いておけば,みんなそこに入ります.

 


雷管を抜くとこんな感じ.

 


右が抜けた後です.小汚いですね〜.

抜いたらそのままタンブラーに投げ込んでいきます.

 


全数処理したら,タンブラーにメディアを入れます.現在は corn cob といって,乾燥させたトウモロコシの芯を粉砕したものを使用しています.大分使い込んでいるので真っ黒ですが,もともとは明るい肌色をしていました.笑 真ん中のボトルは,メディアに少し加えて研磨力を上げる為の薬剤です.毎回入れる必要はなくて,私は気が向いたら入れてます.笑

 


メディアはこぼれない程度にめいっぱい入れます.

 


タンブラーを動かし始めると,薬莢内部にメディアは入っていって嵩が減りますので,たっぷり入れて大丈夫です.蓋を閉めて電源を入れると振動しながらゆっくりと中身が動いて研磨されます.

 


タイマーで一晩回しっぱなしにしています.