週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

H4895 と IMR4895 の比較

お店に在庫を聞いたら Hodgdon が品切れになっているとのことでした.IMR 4895 ならあるらしい.そこで両者の比較をしてみることにしました.主には 30-06 と 308Win で 150gr ジャケット弾を押すつもりです.

 

調べるのはお約束通り,Hodgdon のオンライン上にある Reloading Data Center です.

hodgdonreloading.com

 

それによると 30-06 (WLR) だとこんな感じ.

 


次いで,308Win (Fed210M) だとこんな感じになりました.

 


雷管が異なるのですが,それを無視し,また Max Load を若干超えるレシピにもなりますが,同じ速度を出そうとしたときの薬量はそれぞれ以下のようになります.

 

30-06 3,000 fps
H4895 51.7 gr
IMR4895 52.7 gr

 

308Win 2,900 fps
H4895 46.1 gr
IMR4895 47.0 gr

 

燃費は H4895 の方が良いですが,弾速を出したければ IMR4895 のほうがやや良いようです.減装については IMR のほうは堂々と書かれているわけではないですけれども,一応 IMR4895 でも減装可能であるとメーカーは考えているそうです.ただしその場合でも安定性は H4895 の方が良いとのことです.

 

ところで販売価格は Hodgdon の方が少し高いので,経済性は単価で考えてみる必要があります.上の表で示したように,308Win では 2900fps だすレシピにおいては,H4895 だと 1LB で 151.8 発分になりますから,価格が 19000 円として1発あたり 125.16円になります.また IMR4895 は 1LB で 148.9発,1瓶18000 円として1発あたり 120.89円です.

 

結局同じ弾速を出すのに IMR の方が薬量が少し多く必要であったとしても,価格差があるので,一発あたりの単価は IMR の方が安くなると言う計算になりました.私の場合は狩猟用は減装弾ではなく,フルロードにするので IMR で問題ないだろうという結論です.

 

ちなみに IMR や Hodgdon, Winchester あたりの火薬を使っている人で,レシピは紙面で見たいという場合には下のようなデータブックを使うのもいいと思います.毎年出ているのですが,定番レシピはそうそう変わらないので,数年前くらい前のものでも一緒だと思います.

 

 

ただスゴイ値段になっちゃってるのが問題なんですよね〜.それなら下の Lyman の方がいいような.