あけましておめでとうございます.みなさん今年も安全に射撃や狩猟を楽しみましょう!では新年一発目のネタにいきます.
近年使い捨てカイロよりも,ハクキンカイロに代表される化石燃料カイロ(ここではまとめて白金カイロと称します)の方が SDGs だ,エコだ,と言っているのを耳にしますが,本当にそうなの?と思って,お屠蘇に酔った頭で考えてみました.
まず環境に対する負荷を考えるわけですが,これを正確に評価するのは相当難しいです.そこで思いっきり問題を単純化して,値段にそれが現れると考えてみることにしました.というのも,ものの値段には原材料費や手間賃などの要素が反映されているわけですが,もとをただせば材料なんて地球のどこからか掘ってくるなりして取ってくるものなので,その値段って基本的には手間賃だと考えることができます.輸送費は燃料費と手間賃ですね.だから単純化すれば値段=手間賃+燃料代になるでしょう.実際は燃料代すら手間賃なのですけど,この部分が環境負荷になると考えて分離します.すると,極論ではありますが,モノが加工されて消費者の手元に来るまでの手間が一緒だと仮定すれば,価格の違いは燃料代の違いになると考えて良いわけですね.
まずは使い捨てカイロの場合です.これもお店にいくといろいろありますが,私は以前三十個で 499 円なんてのを使ってましたが,今みたらありませんでした.そこで価格設定のために通販で探しまして,貼るカイロで一箱に 60 個入って 1,330 円というのを採用.一個 22 円です.
次に白金カイロです.これはレギュラーサイズで燃料を満タンにすると 25 cc です.そしてハクキン指定のベンジンは 500 mL 入って,848 円でした.よって一回分は 42 円です.
おやおや,使い捨てカイロの方が約半額と,全然安いではありませんか.もちろん製品も価格もいろいろありますけど,ベンジンの方がエコかというと,そんな単純な話ではなくて,少しは前提条件も含めて考えてみないといけないよね,というお話でした.
ちなみに私は猟では両方使っていまして,以下のような違いを感じています.
白金カイロの利点は
(1)入れるベンジンの量で使用時間をある程度は調整できる
(2)結構温度が高くなる
で,逆に欠点は
(1)ベンジンの匂いがする
(2)重いので背中などに付けようとすると固定手段が必要になる
(3)燃料を入れたまま長時間はおいておけず(揮発する)使用開始時には熱源が必要.
というような感じでしょうか.対して使い捨てカイロの利点は
(1)軽いので下着に貼れて固定が楽
(2)長期保管が簡単で,封を切るだけで使用開始できる
(3)安い
ですね.本当に寒い時には白金カイロの方が熱くなってよいように思いますけども,今は使い捨てでも強力なのがあるようなので,利便性は使い捨ての方が上だったりして,結局は好みの問題になるかもしれませんね.
#追記#
もうちょっと比較の精度を上げてみました↓