時には点検の話を

こんばんは．ジーナです（声：加藤登紀子）．ウソです． さてリローディングのとき手元にある計測器と言えば，みなさん scale と caliper は必ずお持ちではないでしょうか．scale は秤で薬量などを量ったりするのに絶対必要ですし，caliper はノギスでカートリッジの各部分の大きさを測るのに使います． ノギスは私は断然ミツトヨ派ですね．精密な道具にはとかくお作法というものがあって，こうしてはいけないだのなんだのうるさいものですが，ミツトヨのノギスはそういう遠慮は要りません．まあ乱暴に扱って良いという話ではないですけど，そんなに気にしないで使えるということです． ただ scale は精密に測ろうとすれば，水平に安定して静置できることは大事なことですし，サブ mg 単位で測るなら部屋の空気の流れさえも気にする必要があります．まあリロードの場合はそこまでではないので，そこまで厳密にはやってません．通常薬量は 0.1gr 単位になるので，高々 6.5mg くらいの精度があればよいからです． それでもこれら日常的に使う計測器が正しい値を示すかは，時々点検しておく必要があると思います．秤にはキャリブレーション用の分銅がついている場合もありますが，安い秤に付いているものがどのくらい信頼できるかは怪しいので，うちでは別に用意してあります．

2g の標準分銅で，精度は F1 級です．この最大誤差は ±0.12μg なので，うちの常用秤ではもとより弁別不能です．ちなみにこの下は F2 級，誤差は±0.4μgで，正直これで十分なのですが，値段がそれほど大きくは変わらなかったのと，精度が高いものの方が，付いてくるケースが立派なので，こっちにしました．なおこの上のクラスは E2 級で誤差は±0.04μg です．さすがに高いのと，猫に小判なので選びませんでした．笑　載せてみると...

30.9 gr ですね．あ，手元に電卓が無いな．どうしよう？と思いましたが，そういえば unit が変えられたのでした．ポチポチッと押して g 表示にすると..

2.000g となりました．ドンピシャですね． さて，今度はノギスにいきましょう．これはゲージブロックが手元にあるので，これを測ることで確かめます．

この直方体の幅がぴったり 10mm になっています．本来は任意の長さをいろんな種類の複数のブロックを重ねることで表現して，見本となる長さを作ることが出来るものなのですが，このブロックセットの中の一つだけがあったのでした．なおこのゲージは 0 級という精度で，誤差は 0.1μm です．ノギスの最小読み取り値は 10μm くらいなものなので，その 1% しか誤差がないことになります．要するにノギスに対して０級ブロックは十分すぎる精度があります． これを測ってみますと...

これもばっちりみたいです． というわけで，しばらくは安心して使えますね．