週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

坊主日

今回の巻狩では「若手は華山沢にタツを張れ」とのご指示でした.よく出るところらしいのですが,上りが続くので,ベテランにはつらいらしい.私は年齢こそ若手に入っていますが,体力はベテランより断然劣るので,不安しかありません.私は入ったことがない沢なので場所も分かりませんし.ここでタツ配置を決めるのはHさんです.彼は私の翌年くらいに入ったと思いますが,出席頻度も高く,性格は明るいし,フットワーク軽く,持ち前の努力と根性でメキメキと頭角を現して今やすっかり若手リーダとなっています.彼は私の体力を不安視しているようでしたが,ベテランにはベテランの考えがあって,私をそこに振ったと思うので,仕方ありません.Hさん,ここは諦めて引っ張ってください.これは修行の一環なのです.合掌
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上がっていくとすぐに杣道に入ります.どのくらいの距離だか分からないので,ここで調子を足の軽いみんなとあわせてしまうと,すぐにばてて動けなくなり,かえって迷惑をかけてしまいます.そこで私のとったのが牛歩法です.ある登山家に教わった初心者向けの登り方で,歩幅を普通に歩くよりも極端に短くし,腿を上げないように進むのです.杣道なのでこの歩き方がずっと通せるわけではないのですが,行けるところは全てこの方法でいきます.すると当然遅くなりますが,息が上がらずに済みます.多少遅れても慌てて早く行こうとしてはいけないというのがアドバイスでした.私が遅くてグループについて来れず,Hさんは心配だったかも知れませんが,この歩き方のおかげで所定の場所(といっても,一番手前のタツですが.笑)にたどり着けました.他の人はそこよりも奥に行きましたが,そこまでついて行くにはもっと脚力を付けないとダメですね.遅くて良ければ行けると思いますけど,タツを張るのも時間との闘いですからね.
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写真ではわかりにくいですが,このタツはちょっと高くなっていて,そこからワジ(涸れ谷)を見渡せるポジションです.が,今回は尾根の向こう側を通っていったらしいです. 猟場は自宅からかなり離れているので,そんなに頻繁には来れないのですが,それでも来たらグループでだいたい一つ二つ獲れることが多いところが,今回は私にとっては今猟期初めての坊主でした.解体なしだったので明るいうちに帰途につけて,いいのか悪いのか.笑 まあ事故もなく安全に帰宅しましたから,それが何よりですね.