週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【勝手にFAQ】散弾リローディングマシン

今回の検索ワードはこちら.
散弾銃のリローディングマシン
結構エントリはあるはずなのですが,なぜか変なページに飛ばされてしまってて済みません. とりあえずどんなのがあって,どんなのを買えばいいかな,というのを調べておられると思うので,まずは代表的なプレスをいくつかあげて,現時点での見解を述べてみます. (1)Lee Load-All II
画像
最も廉価なプレスですが,仕事はちゃんと出来ます.口径は 12GA, 20GA, 16GA に対応しますが,基本的にはその口径専用のモデルを買うことになるでしょう.別の口径に対応するにはコンバージョンキットで入れ替えることが出来ますが,結構な手間ですし,そもそもプレス自体が安価なので丸ごと買った方がいいのではないでしょうか(コンバージョンキットはプレス全体の半額位します).米国では $40(12GA用)くらいで売られています.国内では例えば坂上銃砲さんで 11,500円(+税)です. (2)MEC 600Jr. Mark V
画像
米国では最も人気があって売れている散弾用プレスです.作りも良くて質実剛健な感じがします.これも口径専用のモデルに分かれていまして 12, 20, 28, 410GA 用があります.価格は 12GA 用で $190 位.日本国内での参考価格は 40,000円(+税)です.買ったモデルから別の口径に対応させるための die set が別売りで $130 くらいです.これも手間などを考えたら GA 毎に買っちゃった方が良さそうですね. 二大巨頭といえる代表的な2機種は以上ですが,私が使っているものも採り上げてみましょう. (3) MEC Sizemaster
画像
これは 12GA, 20GA, 28GA, 410GA モデルが用意されているプレスで,価格は 12GA で $275 くらいです.上の MEC 600 Jr に似ています.実際に共通部分が多いのですが,違いはまず,ロンデルのリサイジングを行う部分が 600 Jr がスリーブ式(Lee Load-All と同じ原理)なのに対し,Sizemaster はコレット式であることです.この方がより確実なリサイズができるのですが,もし使用する薬莢が上下二連などで使用されたものであるなら,そこまでロンデルが広がることもないので,600 Jr でも問題は起きないと思います.あとは Sizemaster はオートプライミングフィーダがついています.最後のファイナルクリンプをするときに,プライマートレーから一つ雷管がプライミングステーションに落ちるような仕組みが付いているのです.600 Jr の場合は一つづつ手で置くので,その手間が軽減されるというわけです.(ただし調整がうまくいってないと,きちんと落ちないので,その辺はうまく動くようにするまで初期設定の時間はかかります.) 私は狩猟用装弾は全部自分で作っていますので(使用する薬莢が各種自動銃から排出されたものもあるので),散弾は Sizemaster を使っています.しかしもし自作するのがスラグだけなのであれば,選択肢が変わります. ぱっと目に付くところではこんなのがありますよね. (4) MEC 600 Slugger
画像
12GA と 20GA 用があり,参考価格は $265 です.このプレスの基本は MEC 600 ですが,違うのはクリンプです.クリンプステーションが三つあり,順番に使うことでマウスを内側に折り込んでいき,ロールクリンプのような感じにできる仕組みになっています.ボール盤を使わないで済むのは利点ですが,巻き込む量の調整が上手に簡単に出来るのはボール盤のほうだと思います.そう考えると,スラグ専門でリロードするなら Lee Load-All II の左半分を使ってスラグのシートまで行い,ロールクリンプはボール盤(あるいは現在は製造されていませんが,手動で作業できるロールクリンパ(*))を使うのがベストな気がしますね.もしパウダーを一つひとつ計量して装填するのであれば,Load-All でさえ要らないかも知れません.本当は Lee の Loader の 12GA 版が今でも買えたら,それが最適なのですが..... eBay とかでよくでているので,興味のある方はどうぞ.
画像
#追記#(*)手動のロールクリンパについて現在は製造されていないと書きましたが,ロシアでは普通に市販されているのを見かけました.通販で安価に買えると思います.