Browning X-Bolt vs A-Bolt (AB3)

ライフルの許可は簡単ではないので，そうそう安物を買って後悔したくない....けど実猟でガシガシ使うことや，散弾銃に比べればかなり（バレルの）寿命も短いということを考えると，高いのも選びにくい....ということで，誰もが悩むわけですが，結局のところは売ってるものしか買えないのですよね．これで大分選択肢がなくなって，結局私はボルト式では Browning X-Bolt Hunter に落ち着いたのでした．これが１年ちょい前の話．

もちろん寿命はまだありますが，かれこれ千発以上撃ってます．寿命は腔圧で決まってくるわけですが，これを測ることは素人には無理なので要するに弾速で決まると考えても良いでしょう．弾速が速くて，精度を求める用途だと1500発から2000発くらい，弾速を落として5000発くらいらしい．私の用途だと１０点にはこだわらないので例えば5000発というのを採用すると，あと３年くらいで寿命になってしまいます．（まあ最近は撃つペースも落ちてきたので５年くらいもつ？） そうするとバレル交換か入れ替えになるでしょう．そろそろどんなのがいいか考えておかないといけないなぁと思い，とりあえずは Browning のを見てみます．すると，私の持っている X-Bolt 以外には A-Bolt っていうのがあるのですね．正確には A-Bolt II と，AB3(A-Bolt III だと思う）になります．A-Bolt II はほとんどのキャリバーが売り切れていることから，ディスコンと考えられます．すると AB3 との比較になりますね．

見ると結構似てますよね．それもそのはず，X-Bolt は A-Bolt を元に開発されたのです．そして AB3 も A-Bolt II をベースに進歩させたはずですね． これらの違いはもちろんいくつかあります．例えばボルトは違います．X-Bolt のほうはセーフティがかかっているときにリリースするためのボタンが付いています．あと X-Bolt のマガジンはロータリー式になっています．４発しか入らないので分かりにくいのですが，A-Bolt のマガジンは下からはみ出している長さがあるのに対し，X-Bolt ははみ出してないですね．その分 X-Bolt のマガジンはずんぐりしています．実猟に出たとき，リコイルで弾頭がずれることがありますが，X-Bolt のほうがそれが起きにくいという話は聞いたことがありますが，実際にどのくらいの差があるのかは分かりません．（もう一丁はロータリーではないので，いずれ実感するかも知れませんが） バレル長，全長といったサイズ関係は同じですが，重さは AB3 のほうが 100g ちょっと重いようです．ストックの曲面の付け方が X-Bolt のほうが凝っています．特に先の方は持ちやすい形状になっていますね．X-Bolt の特徴でもある X-Lock というスコープベースの規格は，選択肢が狭くなる欠点がありますが，スコープ径と高さの関係が求めやすいので，入手さえ出来ればスコープをかなり低くマウントすることが出来ます．他のマウントとの違いは，ネジが１つのマウントにつき４本だと言うことです（普通は２本）．価格は $230 違います（X-Bolt $900, AB3 $670)．日本だと３万円くらいの差になるのでしょうか． 余談ですが X-Bolt には White Gold というモデルがあります．

これは銃身が銀色なのですが，ステンレスの地色で掃除が楽．ストックは Hunter に比べるとかなりグレードの高いものがついていて，仕上げもきれいなのです．これを最初に買っておき，寿命が来たらまた X-Bolt に買い換えて，ストックだけ再利用するという作戦もいいかも知れません．笑