週末猟師

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【勝手にFAQ】散弾実包のリローディング

今回の検索ワードはこちら.二つ行っちゃいましょう.
散弾銃用リローディング火薬は 散弾銃+火薬量
うちでは現在狩猟用装弾は散弾も含めて全てリローディングしておりますので,その関連のお話は本ページ右側のブログテーマより「散弾リロード」のところをご覧いただければ,ある程度まとまっていると思います.が,それでも雑多なネタを書き散らしているので見つけにくいかも知れませんので,一応スポットで回答してみましょう. まず火薬はどんなのを使うかということですが,現在小売りされている国産火薬はライフル用しかありません.これは市場規模がライフル用と比べるとかなり小さいということを示していると思います.もちろん日本でもどこかで作っているのは確かなのですが,国産既製装弾用に使われているだけで,火薬単体では見かけません.なので,買えるのは輸入火薬だけだと思います.国友さんが代表的ですので,この会社で取り扱っているいくつもの火薬を見てみますと,それでも散弾用は2種類しかありません.Hodgdon の Longshot と Universal です.国友さんが使用目的に書いてある Trail Boss も使えなくはないでしょうが,一般的ではないと思います.実際に Hodgdon のレシピには載っていません.
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Hodgdon Longshot と Universal
これらを比較した場合は,Longshot のほうが burn rate が遅い,すなわちマグナム装弾に向いた火薬です.目安としては 1oz 以下は universal で,1-3/8oz以上は Longshot という使い分けになると思います.クレー用装弾を組むのであれば universal の方が使いやすいですが,自作したからと言って性能が特に良くなるわけではない上に,日本ではコスト的なメリットも全くない(多分 2-3 倍のコストが掛かる)ので,現実的にはスラグか狩猟装弾を作るしか用途がないと思われます. さて次に火薬量のお話です.具体例として 12GA で薬莢に 2-3/4” WAA/HS を使ったレシピを見てみますと,7/8 oz load の universal の例で 18.6gr というのが少ないほう,多い例は 1-1/8oz load の Longshot で 37.1gr なんてのがあります.実際は薬莢によって大きく違いますし,求める仕様(弾速など)によっても当然異なるので,火薬をこれより少なく,あるいは多く使う場合もありますが,まあオーダーとしては大体このくらいですね.