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【勝手にFAQ】減装弾の作り方

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308口径で軽量火薬
まず軽量火薬というのは減装薬の意味だとします.さて,308 口径と言うことですが,いろいろあります.例えば 30-06 だったら,本ブログでもいくつかやってみたものがあります.右のテーマから load data を選んでいただくと探しやすいかと思います.これらをご参考にしていただくことはできるかと思います.

しかしもし参考になる資料が見当たらない場合に,自己開発するときの最初のステップとしてふさわしいのは,やはり火薬メーカーの推奨値だと思います.もちろん普通のレシピには減装弾はほとんど載っていないでしょう.鋳造弾向けのは事実上の減装薬だったりしますが.で,使えそうだと思うのは Hodgdon の H4895 の6割レシピです.これは Hodgdon による公式見解で H4895 に限っては Max Load の 60% まで減薬しても燃焼特性は安定である,というものです.

実例を挙げますと例えば 308Win で Nosler BT 150gr 弾頭を使った場合のレシピには Max Load が 45.5gr とあります.ですので,減装する場合は 27.3gr が最小値となります.この時の推定弾速は 1938fps (@24" barrel, 1:12" twist)です.実際はもっと減薬できると思いますが,あまり減らすのもリスクがないとは言えないので大体 50% からスタートする人が多いようです.

他に低速弾を作れるものとしては Trail Boss があります.10gr で 1176fps ということですから,ちょうど音速くらいですね.もう少し減薬できると思うので,sub sonic(亜音速弾)も作れると思います.昔話だと SR4759 などが減装弾を作るのによく使われていたのですが,現在はディスコンになっているので,レシピはたくさん見つかると思いますが,使いようがないですね.

ちなみに減装するのに注意したいことがあります.それは異常燃焼の危険性だけでなく,銃身内部での停弾も危険な事態です.ジャケット弾が停弾してしまいますと,これを除去するのは大変困難で,場合によると銃身ごと交換せざるを得ないとのことです.その点鋳造弾であればなんとか除去できるので,低速弾レシピの開発には自家鋳造がいいかなと思います.どうぞ~こちらへ~♪(LIFEの女マン風に.笑)