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【勝手にFAQ】クレー射撃における散弾弾道

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トラップ射撃+弾道軌跡
例えば水平に打ち出された弾丸がどのような軌跡を描くか考えてみましょう.空気抵抗を無視すれば,水平方向には初速のまま運動し,垂直方向には重力による落下運動が発生し,実際の軌跡はこれらのベクトル和となります.斜め上に撃ち出した場合もこれと同じで,水平方向成分は初速の水平成分が保存され,垂直方向には打ち上げによる上方向の初速が存在しますが,下向きの加速度をもつ運動となります. 実際の数値で考えてみましょう.クレー用装弾は大体初速が 400m/s くらいです.クレーまでの距離を大体 40m くらいとすれば,散弾を射出してからざっと 0.1s で着弾します.ここで銃身の延長線上からの落下量を hd [m] とすると,
hd = gt2/2
となります.ただし t [s]は飛行(落下)時間,重力加速度 g = 9.8 m/s2 です.これに先ほどの 0.1 s を代入すればわずか 5cm に過ぎません.もちろん実際には空気抵抗の影響もあるわけですが,オーダーとしてはそれほど違いはありません. 結局ショットコラムの大きさ(フルチョークで 40m 先だと径は大体 70cm)を考えれば,その中に入ってしまう程度の落下量ですから,通常のクレー射撃の範囲ではほぼ射出時のバレル延長線上を直線的に飛行すると考えて狙えばよいかと思います.