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32G+装弾+腔圧
腔圧は同じ弾速かつ同じ散弾の重さであっても,薬莢,ワッズ,プライマ,薬種の組み合わせで変わってくるので,32g というだけでは決まりません.まあオーダーがこのくらい,ということを知りたいのだと思うので,調べてみましょう.といっても,条件を絞らないと膨大な数の組み合わせがあり得るので,とりあえず 1-1/8 oz(32gに近い) lead shot, 薬莢 Winchester WAA/HS 2-3/4", 火薬は Universal, 弾速 1200
fps という条件にします.すると Hodgdon のデータによれば...
primer | wad | grains | PSI |
---|
CCI209 | Windjammer | 23.3 | 8,000 |
CCI209M | Hor. Versalite | 22.0 | 9,900 |
CCI209SC | Hor. Versalite | 22.3 | 8,800 |
CCI209SC | Windjammer | 22.4 | 8,200 |
Fed. 209A | WAA12 | 21.5 | 9,600 |
Fio. 616 | Fio. TL1 | 22.5 | 9,900 |
Win. 209 | Rem. Fig.8 | 22.5 | 9,000 |
Win. 209 | WAA12 | 22.0 | 10,000 |
となりました.一番低い組み合わせでは 8,000 PSI ですが, 高い方では 10,000 PSI と2割ほど差があります.
SAAMI によると,12GA の 2-3/4” シェルの最大平均腔圧は 11,500 PSI となっています.例えばあるレシピで 10,000 PSI で安全だといっても,別の
コンポーネント(ワッズや雷管など)に同じ薬量で転用することは危険だと言うことになります.普通個人では腔圧試験はできないと思うので,リロードする場合はあくまでもマニュアルのレシピから逸脱しないように注意すべきだということが分かります.