図書館シリーズです.
書籍紹介は
奇想天外、驚天動地!山は自然の神秘に満ち、かつ、人生の縮図!まさに物語の宝庫!熟達の筆が冴える、著者が時間をかけて収集してきた山と人間の織りなす小宇宙のような小さな物語たち。霊鬼的な話、奇妙な話、滑稽な話などのテーマ別に、山と山登りにまつわる古今の逸話を『今昔物語』に倣って80話以上も連ねる。
怪談だけではなくて山に関わるお話がたくさん載っていて,結構面白かったです.狩猟関連でいえば,山の中でしびれたような(ゾゾッとした)感覚を受けたときには,近くに動物がいてこちらを注視しているらしい.今の人間が失いつつある第六感とのことでした.
あと気になったのは道具は大事って話.昔山に行くときピッケルをファッションのように持った時代があったそうで,そんなとき TOP(今の同名の会社とは直接の関係はないらしい)のピッケルを借りて登山した人が滑落を止められずに死んだという話がありました.滑落時にはピッケルを斜面に突き刺して止まるらしいのですが,ピッケルが鍛造ではなく溶接の安物だったために,ヘッドが吹き飛んで役に立たなかったというのが真相だったとのこと.私は登山はしませんが,命をかける道具には絶対的に信頼できる物を使わないといけないというのは他の分野でもある話だなと思いました.
市販されているピッケルの一例