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【勝手にFAQ】 Shotshell Reloading Handbook

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散弾装弾 + リローディング本
ですが,別の処に誘導されちゃったみたいですので,そのものずばりについて書いておきましょう. 散弾をリロードするには大きく分けて3つのパターンがあると思います.それは (1)クレー用装弾 (2)狩猟用の散弾 (3)スラグ このうち(1)のクレー用については出来なくはないですが,おすすめはしません.なぜかというと,散弾をリロードすると日本ではいくら安くても1発70円くらい,普通は百円くらいかかっちゃうと思います.市販装弾の倍以上ですよね.おまけに試合には認定装弾を使用しなければならないので,リロードしたものは使えません.なので,リロードするなら(2)狩猟用か(3)スラグになると思います.アメリカでは部材がどれも安いので,クレー装弾を作る人もある程度いますが,それでも工場装弾は安売りしてるときがあるので,そういうときに買うと,結構トントンになっちゃうと思います. そういう話はさておき,本についての紹介ですが,私は最初これを読んでいました.
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Lyman Shotshell Reloading Handbook 4th edition です.これはクレー用だけでなく狩猟用,スラグに加え,スチール装弾についても扱っていまして,これ一冊で一通りの基礎的なことは分かるでしょう.私は良い本だと思います. ただしこの edition は最新ではなく,現在は 5th edition になっています.
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最新版は持ってないので中身は分かりませんが,多分前の edition を踏襲しているはずですし,今から買うなら新しい方がいいです.なぜかというと,散弾のリロードは使う薬莢(hull といいます)によってレシピが変わるのですが,十年もすれば市販装弾の構造も変わるものも出てきます.また wads も今では互換品が幅を利かせるようになってきていて,これらも新しい edition なら入っていると思います.リロードするプレスもディスコンになったもの,会社すらなくなったものもありますし,ともあれこの手の本は新しい方がいいと思います. ただし基本は分かっている人ならば,見たいのはデータだけでしょう.そうなると,本は買わなくても,使いたい火薬のメーカーのオンライン load data 集を見ればよいと思います. 余談ですが,この本には日本の hull は載っていません.例えば RXP とか ASKA を使うなら断面を見て,同じ構造をした他社の hull のレシピを見ることになります.ただ私の経験では日本の hull はヨーロッパ系で,プライマポケットは米系と比べると若干大きいです.ヨーロッパのプライマを使えばいいのかも知れませんが,私の行っているお店では Winchester と Federal (いずれも米系)しか扱ってないので,組み合わせがそのままでは困難です.(プライマが脱落する) この場合はプライマポケットを縮小する工具を使うか,接着剤でプライマが落ちないように固定するといった工夫が必要になりますが,こういうことは本には書いていません.散弾リロードについては国内では情報が少ないようなので(やっている人は結構いるはずですが,あまりネットでは公開していないようです),米国のサイトを見ることも多いのですが,このように日本ならではの事情はなかなか得られないので,私も試行錯誤しながら結果や考察をこのブログを通してシェアしていきたいと思っています.