週末猟師

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【勝手にFAQ】ライフルを持つには

今回の検索ワードはこちら.

ライフル+推薦+10年

ん?混ざっちゃってますね.では説明いきましょう.

日本で装薬(火薬を使用する実包を使う)ライフルを所持する目的には二通りあります.一つは狩猟目的,もう一つは標的射撃です.分けて説明します.

まず「狩猟用途」の場合です.狩猟は原則としてライフルの使用は禁止されています.ただし例外として,熊(ヒグマ含む),鹿(エゾシカ含む),猪といった大型獣の狩猟に関しては口径が 5.9mm を超えるライフル銃を使用することが出来ます.逆に言うと 22LR 等といった 5.9mm 以下の小口径のライフルを狩猟に使用することは出来ません(=許可は下りない).このライフル銃を所持するには基本的(*)に装薬銃(この場合は散弾銃のこと)の経験が10年必要です.空気銃の経験はこの中に含めません.検索ワードの「10年」は多分このことを指しているのだと思いますが,狩猟用途では「推薦」はいりません.必要なのは10年と狩猟免許です.

(*)基本的というのは例えば狩猟自体を生業としているとか,農家が被害防止のための駆除で使うなどと言った場合は,例外として十年未満でも認められる余地があると言うことです.

次にもう一つの目的である「標的射撃」です.これはライフル射撃協会(を経由して,体育協会)からの「推薦」を得てライフルを所持するパターンです.推薦を得るにはそれなりの成績が必要です.うちのライフルはこれによる所持ではないのと,競技には興味が無いので細かい条件は知りません.ただし大まかなストーリーとしては,まず最初に空気銃(これには推薦は要らない)を所持して協会に入り,空気銃で射撃の腕を磨き,ある点数に達するとある段位がとれます.その段位をもとに協会から推薦を受け,小口径ライフルを所持します.小口径ライフルでまた腕を磨き,さらに上の段位を取って推薦を受けると,大口径ライフルが所持できるということです.

聞いた話だと大口径ライフルまでには大体5年くらいかかるらしいです.それとこの方法でライフルの所持許可を得た場合は,推薦が許可の条件なので,所定の成績条件を満たさなくなった場合は推薦資格を失い,所持許可が失効します.ですから,銃を手放さなければならなくなります.厳しい世界ですね.

というわけで,まとめ.

(1)狩猟目的でライフルを所持するには十年以上の散弾銃の経験が必要.

(2)競技目的の場合は協会に所属して空気銃から経験を積み,成績によって推薦を受ける.

という感じです.


#追記#

所定の成績より落ちた状態が続いたときは許可が取り消されるのではなく,一度推薦条件を満たせば,そのあと成績が落ちても所持は続けられるそうです.なので上の「成績」は削除しました.ただしライフル協会には会費を納め続けていなければなりません.これが継続の「条件」です.なお小口径ライフルを所持してから標準的には約2年で大口径の推薦が得られるようになるだろうという話を聞きました.