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50bmg + リローディング用品
50BMG というのは .50 口径（12.7mm)の Browning Machine Gun 用カートリッジです．ぱっと見た感じは 30-06 と似ていますが，大きさは何周りも違います．具体的には 30-06 の全長が 8.5cm なのに対し（装着する弾頭によって違いはある），50BMG だと 14cm もあります．もちろん基本的には対物ライフルで，日本では民間用としての用途がないため所持できません．
というわけなので，なぜこのような検索が行われたのか分かりませんが，在外邦人が趣味の射撃でリロードするか，国内でオモチャ用にダミーカートを作るかのどちらかかなぁとは思っています．
50BMG をリロードするにはこんな感じのプレスを使うことになるでしょう．
RCBS Ammomaster .50 BMG Pack 約$600 です．オープニングが 7" もあるし，ラム径も 1-1/2" とさすが超大口径もカバーするプレスです．射撃で弾数を使うなら，この手のプレスを買った方が良いと思うのですが，国内だとダミーカート趣味の人も結構いるみたいなんですよね．そういう人がどうやって薬莢やら弾頭を入手しているのかは分かりませんが，いずれにしてもそういう人はそれほど数は作らないでしょう．それに他のカートリッジのダミーカートも作ると思うのです．30口径などで使っている通常の 7/8-14 thread のダイのためにすでに普通のプレスを持っている人が，少々 50BMG を作るためだけに新たにプレスを買うのも経済的ではないと思うかも知れませんね．
RCBS Rock Chucker Supreme などではダイがブッシュにはまるようになっていますが，このブッシュを外すと 1-1/4"-12 thread のダイが装着できるようになっています（Redding の Big Boss II なども同様）．ただし，ここで注意しなければならないのは RCBS から出ている 50BMG 用のダイは 1-1/2" なのです．
ですから，これは付きません．付くのは Lee の Large Series ですね．
これは 1-1/4" です．これで 50BMG をハンドロードしている人がいるようなのですが，Rock Chucker Supreme のオープニングは 4-1/4" なので，50BMG の全長である 5-1/2" はちょっと難しいです．薬莢は 4" 弱なのでなんとかなりそうですが，シートした後外すときには，もしかしたらダイを外さないといけないかも知れませんね．でもまあ形にはなるという感じでしょうか．もう少しオープニングの大きいプレスだったら問題なく出来そうです．
というわけで結論．私は興味もないし，日本にいる限りは機会もないのであくまで想像ですが，もし 50BMG の実包を実際にハンドロードするなら Ammomaster を用意するでしょう．しかしいくつかのダミーカートを組むだけなら Lee のダイでなんとかしたいと思います（うちでは RCBS を使用中）．でも薬莢とか弾頭って手に入るのですかねぇ？ネットでダミーカートを調べると，実物を模して作ったモノは結構見つかりますが，本物の使用済み薬莢から組んでいそうなものが見当たりません．もし薬莢や弾頭が簡単に入手できるのであれば，わざわざ削り出しで作る必要はないと思うので，要は入手が難しいということかなと思います．
【追記】大事なことを忘れていました．通常形状のシェルホルダがありませんね．Lee Classic Cast Press だと 50BMG に対応するキットが出ています．
