週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

人気のあるカートリッジ

ここにアメリカで最も売れたライフルのカートリッジのリストが載っていました.そのトップ10は以下の通り.

 

  1. .30-06 Springfield
  2. .223 Remington
  3. .270 Winchester
  4. .30-30 Winchester
  5. .308 Winchester
  6. .243 Winchester
  7. 7mm Remington Magnum
  8. .300 Winchester Magnum
  9. .22-250 Remington
  10. .338 Winchester Magnum

 

日本だと狩猟で使う場合は 6mm 未満は不可ですので, .223 Rem とか .22-250 Rem は選べませんので,無視しますと,トップはやはり安定の 30-06 ですね.百年以上の歴史を持つ万能キャリバーと言って良いでしょう.これを基準に考えてみます.

次が 270 Win ですが,これは実は 30-06 のネックダウン(形はほぼそのままで口径だけを小さくしたモノ)なんですね.30-06 は平均的には 165gr 弾頭を 2900fps くらいで飛ばすことが多いのに対し,270Win は 135gr を 3000fps くらいで飛ばします.パワーは大体同じくらいです.270Win の弾道の方がフラットになると考えている人が多いですが,シミュレータで条件を同じにすると結果はほとんど変わりません.ただ 270Win の方が細いですから,遠距離における威力(パンチ力)は弾速が落ちない分有利なようです.では 270Win がより良いかというと,30-06 はいろんな弾頭を選べるという点では 270Win より格段に有利です.

30-30 は Winchester M94 で使うために生まれたカートリッジですが,米国ではカウボーイが持っているようなイメージがありますね.笑日本でもレバーアクションは一部に人気があります.このタイプを使うなら,弾もこれになるでしょう.パワーは 3 割引きくらいなイメージです.

308WinNATO 弾ですから数も多く,日本でも工場実包でもっとも安く買えるカートリッジです.30口径で選ぶなら,30-06 にするか 308Win にするかで悩む人が多いのではないでしょうか.これらの簡単な違いは,308Win の方が燃費が良い(同じ弾速にするのに必要な火薬量が 30-06 より少ない)こと.逆に 30-06 の方は容積が大きいので火薬が多く入り,より重い弾頭まで飛ばすことが出来るということです.ですので,一般論としてはパワーは 30-06 より少し落ちる位で,リコイルは大分軽いということになります.

243Win は 308Win のネックダウンです.6mm は30口径(7.62mm)に比べるとリコイルも少なく,射撃を楽しむのにも優れていますが,日本で狩猟に使える最小口径ですので,鹿をよーく狙って倒す人向けかも知れませんね.308Win とリコイルは同じくらいで,パワーは3割引きくらいかな?

7mm Rem Mag は 30-06 や 270Win と弾道特性が割りと近いようです.リコイルやパワーも 30-06 とほぼ同じ感じです.これも用途は主に鹿でしょう.

300 Win Mag は 30 口径ながら 1km くらい離れた獲物も射獲しうるカートリッジです.200gr 以上の弾頭で熊を狙うことも出来るでしょう.30-06 と比べるとパワーもリコイルも1割増しというイメージです.

338 Win Mag はこのリストでは最大口径となるわけですが,同じ口径の 338 Lapua Magnum と比べると威力は弱いです.パワーは 30-06 より3割増しですが,リコイルは同じくらいのようです.ほんとかな?

さて下の方のカートリッジは撃ったことがないので,書籍を参考にしていますが,想像で書いている部分も多いので,実際に使用している方から見たら,違うぞ!というころもあろうかと思います.是非コメントお待ちしております.