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【勝手にFAQ】308Win vs 6mmBR

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狩猟に使う6mmBRと308Winどっち?
結論から言えば圧倒的に 308Win じゃないでしょうか. まずはエネルギーから考えてみましょう.6mmBR で重めの 100gr 弾頭を使ったとします.するとだいたい 2600fps 程度までがいいところでしょう.同じ弾頭でも 243Win なら 3000fps くらいまで出せます.Trajectory を計算してみます.仮に射獲に 1000 ft-lbs いるとすれば,2600fps だと 200m くらいが限界です.同じ弾頭で 243Win 並に 3000fps でれば400m くらいまでいけるので,6mmBR はだいぶ威力が落ちることになります.あ,308Win との比較でしたね.これで 100gr 弾頭というのはレシピにないので,重めですが 180gr にしましょう.この場合は 2600fps くらいでて,射獲距離は 600m 近くまでいけます.エネルギー的に 308Win の圧勝と言っていいでしょう.まあ見た目でも分かりますが.
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左が 6mmBR,右が 308Win です.もともと 6mmBR の BR はベンチレストの意味で,紙に穴が空けばいいわけなので,当たったときにエネルギーは要りません.より正確にまとまりよく撃てることが目的なので,狩猟に使うならその精度によって急所を一発狙いという感じになるのではないでしょうか.ただ精度を出すにはもちろんバレルも太くなりますし,銃も重くなります.どこかに腰を落ち着けてゆっくりバーミントとかならいいですけど,日本での一般的な狩猟向けではないような気がします. あとはコスト面にいきましょう.薬莢の価格は米国での比較になりますが,308Win が $70 なのに対し,6mmBRが $94です(Lapua 100/Box).まあ目が飛び出るほど高いというわけではありませんね.ただ入手性は 308Win が飛び抜けてよいのに比べると,6mmBR は注文しないと入らない,あるいは注文しても入らないタイミングがある可能性はあります.とはいえ,ものすごくレアだというわけでもないので,なんとかなるかなとは思います.弾頭は .243 ですが,.308 に比べるとどうしても選択肢は減ります.でも入手できないほどの珍しさではありません.薬量は 308Win が 40gr くらい使うところを 6mmBR だと 30gr くらいで済みそうなので少し安く済みます.結局それほど変わらないということになりそうです. 個人的な見解ですが,狩猟に使うライフルの一丁目に選ぶなら,6mmBR よりも 308Win のほうをほぼ無条件におすすめします.もちろん中には自分(と猟のスタイル)にあうのは 6mmBR だという人はいるかも知れません.が,ごく少数派だと思います.そもそもそう理解している人が 6mm BR に対する 243 Win ではなくて,308Win と迷うことはないと思いますから. ちなみに,なんでそういう対比なのかなぁと,ここまで書いていて不思議に思っていましたが,実際のところ狩猟用で許可を取りながらと,射撃(法的には狩猟のための射撃練習)がほぼ 100% だったりする人っていると思うので,そういう人なら迷う可能性はありますね.でも私は標的射撃にはそれほど興味はないし,そもそもここで自分の考えを書けるほどの腕もないので触れません.