ディジタルスケールの秤量

茶本を読んでいるとディジタルスケールは 1500-grain のにしとけと書いてあります．たとえ火薬が頑張っても 50 gr くらいなものだとしても，シェル全体ではかる必要が出てくるからだというのです．ちなみに 1500 gr は 100 g弱です．しかし私だったらせいぜい 750 gr のにしておきますね．

ディジタルスケールの誤差はまずはロードセル（センサー）部分に起因するものと，A/D変換以降に分類できます．後者については，実際に採用しているかどうかは別として精度を高くする工夫はいくつか思いつきますが，前者についてはあくまでもフルスケールに対して何パーセントという誤差になります．具体的には例えば実際に手元にあるロードセルは ±0.05% とあります．製品のがこれと同じレベルかはわかりませんが，仮にこの数字でいくと，たとえば1500-grainのスケールだとロードセル部分だけで±0.75grが精一杯ということになるわけです．（もちろんこれに A/D 以降の誤差が加わります．）しかしこれが半分の 750-grain のスケールだったら単純に半分となり，±0.38gr となるわけです．カタログには表示が 0.1gr の分解能があるとか書いてあったりしますが，それは相対的に分離できるというだけであって，絶対的な値がこの精度になっているわけではありません． 薬量は結構大事なので，シェル全体で測ろうなどと欲張りなことをしないで，火薬，ペイロードと分けてはかることにして，秤量はそれらをカバーする程度に小さいものを選んだ方が，同じ値段のスケールであったとしても精度が高くなると思います．