週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

DC-435 ラベルデータの再現性を考える

DC-435 の published data らしきといえば,そのラベルしかありません.これですね.

 

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条件は 24" の検圧銃,Win の薬莢と雷管で弾頭は 180gr は Win STBT とあります. うちではもちろん同じにはなりませんが,以下のような条件で試験しました.

 

barrel length: 22"
twist rate: 1:10"
chronograph: Magnetospeed v3
case: Winchester 30-06
bullet: Sierra 180gr SPT
primer: Winchester Large Rifle (WLR)
brass: Winchester 30-06
powder: DC-435
average of shots: 5 at each charge

 

両者の違いで当然考えられる現象としては,主にはバレル長が短い影響で弾速は遅くなるはずです.弾頭の差も ogive 由来の差があるかもしれませんが,それはそれほど大きくないと思います.そして結果は以下のようになりました.

 

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黒い丸はラベルにあるプロットで,線もそれの近似直線らしき,ラベルに書いてある線を再現しています.そして赤いバッテンが今回自分で実測したのデータとなります. 薬量を増やせば近くなりますが,傾きから違うのが気になりますね.そもそもラベルデータのプロットの位置が,37.6, 44.5, 51.8 gr 近辺にあり,なんでこんな半端なのかな?と.それに直線近似には無理のあるデータになっているように思います.今回の実験データ(赤い×)のほうは変化がだいぶ直線的なのに対して,違いがありますね. もともと様々なレシピの試験条件自体が自分の条件とは異なることが普通なので,一般論としてはデータもそのまま読み替えることはできないわけですが,今回のラベルデータを解析した結果からは,これ自身がさらに信頼できないという印象を持ちました.まあいずれにしてもデータは自分で作らなければならないわけで,本来あるべき方向性を提示していると考えられますね.苦笑