週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

DC-435 のデータ

published data というか公式には薬缶のラベルのこれらしかないわけです.
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ちなみに条件は何れも 24" の検圧銃で,薬莢も雷管も Win.弾頭は 180 gr が Win STBT で,220 gr が Win ST だそうです.薬莢や雷管はともかく,弾頭は Sierra あたりのほうがありがたいですね.まあダイセルですから仕方ないか. しかしこのデータも微妙です.プロットの条件はどうなっているんでしょう?平均値でしょうか?それとも1発だけなのでしょうか.3ポイントしかないのでその辺も評価の手助けになるのですが.それに直線近似も二乗誤差を最小にするなど基本に則ってないし....まあ例えこれらのデータが正しくても,自分の条件で再現できる(同じになる)ことはないので,些細なことなのかも知れませんが,このような表示だと果たして試験条件とかデータの取り方自体をこの会社が分かってるのかと疑ってしまうわけですよ.もちろん火薬メーカーですから物性には詳しいでしょうけど,このような用途の場合に求められるデータがどのようなものか理解してないのではないか?ってことです. せっかく検圧銃を使ってるのですから,腔圧も各薬量で表示してくれれば判断材料になるし,一つだけ載せるとしてもそれがなぜ最小値だったり中間値なのか....グラフの作り方が分からないならグラフは切って,データブックにあるような表にしてくれた方が細かく載せられるわけですから,よほど使えるデータになるんですけどねぇ. まあ何かあったときの責任問題が怖いから,わざと書かないって判断なのかも知れませんが,それにしてもなぁ.... ちなみに余談ですが例えば 30-06 の 180 gr 弾頭では 46 gr で 1980 kg/cm2 ってあるじゃないですか.SAAMI の規定では最大腔圧は 60,000 PSI なんですが,多分だいたいのリローダはそっちの数字の方を覚えていると思うので,何,非標準な単位にしてるんじゃっ,って言いそうになりましたが,実は PSI の方が SI ではないわけで,国際的には非標準なんですよね.でもこの世界,事実上の標準はアメリカがリードしてることもあって,括弧書きでいいから PSI で書いてくれてたらわかりやすいのに...と思ったのでありました.笑 さらに蛇足.電卓で計算しましたら 60,000 PSI = 4218 kg/cm2 だそうです.全然余裕ありますね.結局このデータからだと全然 maximum load が分からないってことです.そもそも自分で作るしかないという振り出しに戻ったのでありました.苦笑