プレス十傑(3)
いよいよ最終エントリ．最初はこちらです．
Boss, Redding, $172.99
これは今だったら Big Boss II を選んだ方が良さそうですね．というのも，値段は殆ど一緒ですが，ダイは大きいのが付かないのでクイックチェンジにすることが出来ないし，廃プライマも横に落ちるタイプでこぼれる可能性があるからです．もともとの価格設定はアルミ並みの価格で鋳鉄製を！ということだったみたいなのですが，実売価格が現在は $10 くらいしか変わらないので，選択する意味が希薄になりました．
ついで Lee からもう一つ．
Breech Lock Classic Cast Press, Lee, $145.99
これは前述の Lee Classic の Breech Lock 版です．廃プライマの入っていくチューブがプレス本体についています．最初のRCBSと同様，ラムの横にプライマが出てくる穴があり，そこからプレスの横の部分に落ちて，そこからチューブに落ち込む仕組みです．雑に操作するとプライマは飛んで行ってしまう可能性はあります．ただその穴の位置は RCBS のそれに比べて低いようなので，外に出にくいとは思います．Breech Lock 版にするか否かは，ひとえにクイックチェンジを Breech Lock にするか，Lock-N-Load にするか，または使わないかのいずれかになると思います．これらの比較については別エントリにしようと思いますが，一長一短あります．ともあれ Lee だったら，これらのいずれかになるのは間違いないところかと思います．
さて十傑の最後はこちら．
Lock-N-Load Classic, Hornady, $155.99
似たような形のプレスのハンドルが左右のどちらにもつくようになっている（たとえそのフレームが右利き用にオフセットしていたとしても）のに対し，Redding と同様このモデルはハンドルが右にしかつかないようになっています．まあもともとフレームがまっすぐではないので，右につくのが自然なのですが．廃プライマの扱いについては最初のRCBSに似ていますが，入り口が大きいのと，容器本体をプレスにクリップするようになってないので，外す時にこぼれにくいと考えられます．ダイの取り付け部分については，Lock-N-Load Press Bushing（クイックチェンジ）が最初から付いていますが，この部分はスリーブになっているので外すことができます．取説には書いてないですが，たぶんここは 1-1/4" になっているはずです．もし 7/8" へのレデューサが付いていれば，普通にダイをネジ込むこともできるのですが，これは用意されていないみたいです．必要があれば，RCBS や Redding からパーツとして入れる選択肢があると思います．
というわけで，十傑は以上です．候補選抜に関しては Sinclair の売れ線から鋳鉄製のものを選んだだけですが，いかがでしたでしょうか．基本的にはどれを選んでも失敗ということはないと思います．プレスをお持ちの方はまた違った感想を持たれているかもしれませんが，ここは私の独断と偏見ですので，ご寛恕ください．またコメントいただければ，これからプレスを選ぶ方の参考にもなると思いますので，よろしくお願いします．
ちなみに持っているのは RCBS の Rockchucker ですが，もしこの中で自分がこれから買うとしたら，Redding の Big Boss II にします．ただベンチへの固定が，RCBS だと専用のプレートがあって便利なんですよね．なので甲乙つけがたい面はありますね．壊れない限りは買い換えないですが，そうそう壊れるものでもないですから，これから買う方も一生もののつもりで，楽しみながら悩みましょう．笑 ちなみにクイックチェンジを Breech Lock にするなら，もう選択肢は一つ，Lee の Breech Lock Classic だけです．その方が悩まずに済むかな？笑
