週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

リローディングプレス照明 LED に定電流ドライバを使わない理由

リローディングプレス用の手元照明の話は以前こちらで書きました. このとき LED の電流を制限するのにこんな抵抗を使っています.

 

R-08478.jpg

 

メタルクラッド抵抗といって,そこそこの電力を消費できるものです.計算上,こんな大きいものは要らない(1W で良いのに 25W を使っている)のですが,手持ち在庫の関係と,通常の円筒形のアキシャル部品と違って平面部があるのでプレスに貼り付けやすいという利点があったため使用しました. ところで LED の電流を制限する方法は抵抗だけでなく,例えば専用の LED ドライバを使用する方法もあります.

 

M-04790.jpg

 

これは秋月電子通商で扱いのあるドライバモジュール(M-4790)です.電流を規定値に納めるようにスイッチング方式で制御しています.この方式は発熱が小さく,その分,省エネになります.しかしこんな風にインダクタが必ず入ります.

 

leddrivermodule.jpg

 

コンデンサの左にある銅線を巻いてある部品です.この部品自体はそうそう壊れるものではないですが,高周波でスイッチングするために,物理的に細かい振動が発生することがあり,長期間使用すると半田付け部分にクラックが発生して破断するトラブルがあったりします. 一方抵抗の方は十分な放熱を行っていれば,そうそう壊れません.プレス照明は長時間使用するわけではないし,実際に使用している間に抵抗に触ってみても,温かく感じることもないので,メタルクラッドを鋳鉄製のプレスにサーマルグルーで貼り付ける作戦はうまくいっていると思います. ただし複数の LED を同じ明度で使用したい目的には,抵抗よりも前述のような定電流ドライバを使用した方が良いと思われます.LED は同じ品番でも個体により順方向電圧降下にばらつきがあり,抵抗では個体差が吸収できませんが,定電流ドライバで電流を揃えれば電圧降下が違っても明度はほぼ同じになるからです.