週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

Case Gauge Depth Micrometer にシビれる

リロード用品って格好良いのが結構あって,根っからの工具好きとしてはつい使いたくなっちゃうんですよね.工具を使って行う作業の成果物が目的ではなくて,その手段である作業自体,そしてもちろんそれに使う工具自体が目的化するという,本末転倒な私なのでした.笑 言い訳はおいといて,今欲しいなぁと思っているのがこちら.
depthgauge1.jpg
L.E. Wilson の Case Gauge Depth Micrometer (以下,デプスゲージ)です.いやぁ,格好いいなぁ.ちなみにこれは以下に示す Case Gauge と共に使うものです.
depthgauge5.jpg
ケースゲージは薬室と同じ大きさになっていて,これに薬莢が入らないようなら,薬莢のいずれかの寸法が規定より大きすぎることが分かります.また入った(=太さはOK)としても,薬莢がゲージからどのくらい出っ張るか,あるいは内側に入っているかで,ヘッドスペースが適切かどうかが分かり,それを測るのが最初に示したデプスゲージというわけです. デプスゲージは左側ですが,内側はこんな感じになっています.
depthgauge2.jpg
プライマポケットの外側を測ります.右はゲージブロックで,その上の平面を測ることで基点を確認するものです. ちなみにデプスゲージと言えば,こんな感じのものを思い浮かべる人も多いと思います.
depthgauge3.jpg
これは汎用品ですから,もしこれが使えるならいいですよね.価格は分かりませんが,入手性は格段にいいです.しかし,これは基準点から深さ方向には正の値しかとれません.薬莢の場合はゲージから飛び出るか,引っ込むか,すなわち正負両方の値があり得るので,これは使えないのです.やはり餅は餅屋というわけ. ちなみにこれで得られた値によって,サイジングが妥当かどうか判断できることになります.例えば ボルト式:0.001" - 0.005" セミオート: 0.003" - 0.005" あたりだそうです.(quote from Sinclair) サイジングダイはシェルホルダと接触している状態で普通使いますから,ダイを上げてもシェルホルダも一緒に上がるためヘッドスペースは変わりません.逆もしかりです.よってもし調整したいならホルダを交換することで実現することになるでしょう.実際にこんなセットがあります.
depthgauge4.jpg
このセットをお店で見た人もいると思いますが,これはシェルホルダの厚みが少しづつ違うものがセットになっています.このようにデプスゲージでサイジングを評価して,調整のために使います.まあ多分うちでは調整しなくても問題ないはずですから,このホルダセットはとりあえず買いませんが,将来的に必要があったら用意するつもりです.(もし深く(ヘッドスペースを小さく)するなら,ホルダの上を削ってもよい) なお bump gauge というノギスに付けるアタッチメント式のでも同じように(ノギスとマイクロメータの差はあるにしても)測れますが,道具としてのかっこうよさはデプスゲージの方が上です.使い勝手はノギスの方かも知れないけど.笑