週末猟師

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Lee dipper の妥当性を考える / 308Win

以前エントリしたとおり,30-06のダイセットについていたディッパー(3.4cc)は,H4895 等で使うのにちょうどいいサイズだというのが結論でした.

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一方,308Win のセットに入っていたのは 2.8cc で,なんとなく小さすぎる気がしますが,実際どうなのかここで確認してみましょう. うちで使いそうなパウダーを 2.8cc のディッパーで量ると何 gr になるかチャートを調べてみると以下のようになりました.

powder : grains
H4895 : 38.4
IMR4064 : 37.6
IMR3031 : 36.7
Benchmark : 39.2
Varget : 38.3

次に 308Win に 150gr 弾頭を使用した際の各火薬の薬量を調べたところ,なんと Benchmark 以外は全て starting load を下回りました.要するに予想通り dipper が小さすぎるのです.弾頭を大きくしていくと,薬量が下がる傾向にあるのですが,308Win ならまあ 180 gr が大きい方でしょうから,そこまで重くして調べましたが,それでも適合しませんでした. 結局 308Win に付属のディッパーは Benchmark しか使えないと言うことが分かりました.それもかなり starting load に近いです.しかしなんでこのサイズを Lee は選んだのでしょうか?何らかの理由があるはずです.これより速燃性の火薬を使うのが一般的ということなのでしょうか. Lee の考え方を推測するため,Lee のマニュアルを見てみました.これで 150gr ジャケット弾頭の欄で,2.8cc を使うのが適切とされている火薬を調べたところ,日本で買えそうなものでは以下の火薬が該当しました.

IMR3031
IMR8208XBR
WIN748
Benchmark

あれ?ずいぶんとずれても良いことになってるなぁ.苦笑 3031 なんかは starting を1割ほど下回る薬量になっちゃいますよ.まあ多少少ない分にはいいやって考えなんでしょうかね. 出先で作ることになるのは狩猟用装弾なので,starting を下回るほど少ない火薬はあまり望ましくないです.結局はこのセットを別に買えってことなんでしょうねぇ.苦笑

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