MEC プレスの大粒散弾対応・1
昨年 #4 散弾を詰めていたところ,ドロップチューブで引っかかるという現象が起きました.全然出ないならともかく,それなりに出てしまうと気づかずにそのままクリンプして,次弾の火薬が全量落ちないとか,散弾と一緒に落ちるとか起きてしまいますし,それに気づかずにリロードしてしまう可能性が排除出来ないという問題があります.
#4 散弾も前は問題なかったので,長期保管によって粒表面の状態が変わったりするのかも知れません.だからといって,散弾はウン十キロ単位で買いますから,そんなに毎年フレッシュな散弾を使用することは出来ません.鴨猟用ですから,そんなに撃たない,というか,そんなに飛んでこないし.苦笑
そこでプレス側をどうにかしようと思っていました.調べるとうちで使っている Sizemaster と同じシリーズに Steelmaster というのがあり,こちらはほとんど部品は共通で,プレス本体の違いはドロップチューブくらいであることが分かりました.これはスチール装弾は鉛より軽いため,同じ重さにするために粒が大きくなっていて,それを通すためにチューブ自体が太くなっているのです.そして,Sizemaster をスチール装弾に対応させるためのキットがありました.これを使えば(チャージバーは別途用意するとして)Steelmaster と同じになるというわけなのです.
それが今回着荷しました.
見ると Steel & Large Size Lead Shot と書いてあります.なんだ,要するにスチール装弾対応=大粒ってだけじゃないですか.予想はあってましたけど,カタログにもそう書いて置いてくれたらよかったのになぁ.
あけてみますと...
これだけで五千円くらいします.うーむ.中はボトルとチューブが2本.それぞれ見てみましょう.まずはボトルですね.
左が今回着荷したスチール装弾用のボトルで,右が現在使用しているボトル(散弾,火薬兼用)です.開口径が違うだけでしょうね.測ってみましょう.スチール用は...
0.818"(20.8mm) でした.対して従来品は...
0.617"(15.7mm).結構違いますね.あとはドロップチューブです.
上の金属製のがスチール用,下の黒い樹脂製が従来品です.従来品が..
0.401"(10.2mm).スチール用が..
0.427"(10.8mm).断面積は 12% くらい拡大していることになります.では次に取り付け作業を行いましょう.