久々に bullet sizer をメンテ
いつだったか数千個のジャケット弾頭を入手したので,最近は鋳造弾を作ってません.鋳造弾は型に溶かした鉛を入れて作るわけですが,特にライフルの場合はその後,弾頭の直径をきちんを合わせるためにサイザーを通す必要があります.リローディングプレスを使う方法もありますが,うちでは専用のサイジングプレスを使っています.有名どころでは前者は Lee が,後者は Lyman, RCBS, Saeco(Redding) が採用しています.前者の長所はなんといっても安価で道具立ても最小で済むこと,後者はルーブの圧入がサイジングと同時に行えることです.そのため Lee のモールドはパンルーブ(圧入しないタイプ)が標準となっています.もしこの辺に興味のある方がいらっしゃれば,また話題にあげてみましょうか.
さてそんなわけで,最近サイザーを使ってないので,ベンチのマウントからも外しておりましたが,サビが見えていたのでメンテすることにしました.
ルーブを押し込むところがうっすら茶色っぽかったので WD-40 をつけた布でよく拭きます.
ここは 1/4" で,板ラチェがついていました.
こんな風に付けて使います.
次いでダイのリテイナーです.
ここを回す専用のレンチ(といっても単に板を打ち抜いたタイプ)がついていたのですが,どこかにいってしまい,困ったことになってしまいました.ノギスで測ってみると,0.876" でした.ということは,ここは 7/8" ですね.そんなサイズ持ってないよ〜.苦笑 とりあえずはモンキでなんとかするとしても,いずれはちゃんとしたレンチが欲しいところです.どうせならラチェットがいいですよね.例えばこんなのはどうかな.
ギアレンチです.でもサイズが大きいからか探すとかなりなお値段.試しに 23mm のソケットを入れてみようとすると...
入りません.ソケット+レンチ高が大きすぎます.下のようにコマだけでもギリギリです.
Snap-on を削る勇気は無いので,Koken の 7/8" を買って来て加工しようと思います.22mm でも行けるかも知れないけど,ドンピシャでインチがあればそのほうが無難かなと.
まあこれはうまく出来たら後日ご紹介ということで.
ちなみにルーブは甘い匂いがして.ゴキブリとか呼びそうなので,使わないときはこんな感じに隠しておいた方がいいかも知れません.
ところで今回ショックなことがありまして,ダイを外してみたら,錆びちゃってたのです.
中のピンも固着していて普通に押したくらいでは動きませんでした.
ポンチで叩いたら抜けました.
錆びて抜けなかったわけじゃなくて,ルーブが固まってただけみたい.ルーブって水気もあるのかな.少なくとも気密性はないようで,油っぽいけど,防錆効果はないみたいです.苦笑
そういえばデジャブーって思って,他のダイを見たら..
あ,一つ少し錆痕がありますね.前にもやらかしちゃったことがあるんだ.苦笑 今回錆びさせてしまったのは .309" という一番使うサイズなのです.のために一個買い足しておいた方がいいかも?って思って,よく買うお店を見たら,なんと取扱が終了しているではありませんか.他の店を見たらバックオーダーになってました.うーむ.
幸いダイの内側のサイズを決める部分は錆びてませんから,実使用には問題ないのですが,今後ダイが買えなくなる可能性も視野に入れて,より大事に使っていく必要がありそうです.
今日の教訓:長期保管時ダイはプレスから外しておこう