週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

アロハで猟師、はじめました

こちらも図書館シリーズです.
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新聞記者である著者が,もとはといえば新聞の企画で始めた田舎暮らしにのめり込んでいく様子が描写されています.文章が若干硬いのは小説家と新聞記者の出自の違いでしょうか?同じ文章書きでもこういう差があるのかも知れないと感じました.(言葉選びを始め,もちろん個人差かも知れないけど) 狩猟の話もそこをスタートにしているだけで,そこから考えたことが,いろんな過去の名文を引用しつつ,彼なりの哲学で述べられています.もちろん個々のストーリーも面白いですけどね.例えば田んぼの話はすごいと思いました.どこがかというと,弥生人に出来たのだからと,人力での米作りに挑戦したりとか.想像しただけで恐ろしくなります.よほど罠の止めの方がハードルが低いような.周りの農家もバカなことやってると冷めた目で見つつも,あまりにあきらめないものだから,結局手伝ってあげちゃったりして.... 考え方を奇異に感じるところもあって,銃やら森の中を匍匐前進するようなところを戦争と絡めてくるのはどうかと思うし,反面ナイフを刀に見立て,止めを介錯と解釈はしないんだなと.ステレオタイプにも朝日らしさを若干感じるところはありました.笑 通貨経済よりも大きな経済がまわっている話はいいなとは思ったけど,説明が冗長すぎてもう良いよと思ったり.苦笑 表題からしおちゃらけた話かと思ったら,確かに初心者故の浅はかさに振り回されるところはあったけど,やってることはかなり硬派でした.少なくとも私より百倍すごい.笑 結構面白かったです.