要らなかったと思うモノ

射撃を始める時って，いろんな用品を見ると，使うと便利なのだろうなぁとか思って，つい買ってしまうモノですが，実際のところは使わないものも多いです．もちろん人によっては使うので，世の中にそういう用品があるわけですから，本当のところは人によって，ということです． で，私の場合，要らなかったなぁと思うのはこちら．

そう．スナップキャップです． 銃を仕舞うときにトリガは落として置いた方がいい，という話はよく聞くと思います．でも実際は仕舞っておくだけでへたってしまうようなバネって設計が悪くないですかね．現に私の散弾銃はどれもここ十年はスナップキャップも使ってないので，トリガは落とさずに仕舞っていますが，なんら変化は感じていません． もうちょっと詳しく考えますと（ただし専門家ではないので正確ではない記述もあるかと思います．ご容赦ください．），バネって多少変形させても元に戻りますね．これを弾性変形といいます．ところがものすごーく変形させるとあるところから戻らなくなります．これを塑性変形といいます．当然トリガのバネは弾性変形の領域で使います．プラスチックのようなものだと割れない程度に変形させたとき，少し戻るけど，完全には戻らないという変形の仕方をします．これは粘弾性といいます．バネの金属は弾性が強いですが，正確には粘弾性も若干持っています．すなわち変形させると戻らなくなる成分もわずかにあるわけです．ただバネは粘性が無視できる範囲，すなわち弾性領域で使用するのが正しい使い方です．変位を少なく使えばよいはずなので，そういう設計をしていないのは欠陥品なのか，はたまたそういう前提で使う，すなわち消耗品として考えているかのいずれかでしょう． 話をスナップキャップに戻しますと，ドライファイヤ（実包を入れずにトリガを引く）で練習するなら使うかも知れませんが，私はそういうことも今はしないので，ますます使う機会がありません．12GA で持っているのは，今や絶版となった L.L.Bean のクロムのスナップキャップ（輪ゴムの着いたタイプではありません．ネット探したけど写真がない...）で，結構重厚なものです．売るのも惜しいので，磨いて仕舞っておきます．笑