週末猟師

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Remington 11-87 のマガジンスプリングリテイナを考える

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↑前エントリでリテイナが吹き飛んでしまった事故を採り上げましたが,もうちょっと深掘りしましょう.

 

銃を分解する際にはまずマガジンキャップを外します(unload の確認は当然すぎるので突っ込まないように.笑).そのときにマガジンチューブ内のバネが飛び出ていかないようにするのがこのリテイナです.

 

 

マガジンチューブ外側面は射撃の度にピストンが摺動するのでキレイにしておかないといけません.すなわちマガジンキャップの着脱は使うたびとなりますから頻度はとても高いです.ただその度にチューブ内のスプリングが飛び出てしまうのは手間なので,リテイナで押さえているわけですね.

 

この部品はチューブ内からのバネ圧を受けていて,マガジンキャップが付いた状態ならば他端を押さえられています.ところが私はしまうときにマガジンキャップを外していたので,保管期間中にはスプリングの圧力をリテイナだけで受けていることになります.

 

リテイナ自体の保持の仕組みとしては,マガジンチューブは開口部付近に内側に小さい出っ張りがあり,そのポッチがリテイナの溝に引っかかって外れないようになっています.しかしリテイナなんて所詮プラスチック部品ですから(設計前提を超える)長期にわたって力がかかれば,変形するなり削れるなりするでしょう.で,溝とポッチがかみ合わなくなれば,バネ圧で飛んでいくというわけですね.

 

というわけで,例えリテイナを買い直しても,この収納方法(マガジンキャップを外すことで disarm する)を改めない限りは,いずれまた同じことが起きるというわけ.より根本的な解決策としては,リテイナを金属で作るとかでしょうか.少なくとも木では一時しのぎにしかならないでしょうね.