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【勝手にFAQ】 シーティングとは

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シーティングの意味

うーん,これはどっちの意味かなぁ?笑

まずは単純に語の意味からいきましょう.シーティングは seating ですので,あるものを所定の位置に据えつける,というような意味があります.ハンドロードでは二つのシーティングがありまして,一つは弾頭を薬莢に装着すること,そしてもう一つは雷管をプライマーポケットに取り付けることです.

ただし後者については日本で言う場合だとプライミングのほうがメジャーかも知れません.なので,単にシーティングと言えば,弾頭装着の方を最初に思い浮かべる人の方が多いと思います.

では別の意味で,シーティングにこだわる点はどういうことか?という風にとってみましょう.基本的にはシート量の調整,すなわち弾頭をどの程度薬莢の中に入れるか,という意味になります.私の場合は既成弾頭ならメーカーから COAL が指定されていますので,それに従います.COAL は Cartridge Over All Length,すなわち薬莢の底から弾頭の先までの長さです.これは SAAMI (The Sporting Arms and Ammunition Manufacturers' Institute) という組織が規定している基準(JIS みたいなもの)に準じた上で,弾頭メーカーが推奨している長さになります.(もちろん薬莢自体も SAAMI の基準に合わせないと意味がない)

ただしこだわる人は自分の銃にあったシート量を見つけようとします.ランドタッチ(弾頭がライフリングに接触する)から,コンマ何ミリ手前にするとか,そういう微妙な長さです.これはもちろん弾頭形状によっても異なりますから,専用のツールを使って COAL を決めることになります.

私は全くそこまでのこだわりはありませんので,これ以上の詳細は分かりません.例えば射撃で500円玉のサイズに収まる成績の人が,それを10円玉,1円玉の世界まで持っていこうとする場合に必要な作業なのかなぁと思っています(オーダーは違うかも知れませんが).狩猟で言えば,心臓に当てられる人が更にこだわって左心房に当てたい,みたいな?笑 まあ獲物は止まっているわけはないので,狩猟の場合は静止標的とは全く違うスキルが必要になります.私が COAL の研究をしていない(=メーカー推奨値をそのまま使っている)のはそれ以前の問題だというのは置いとくとしても(笑),そもそも目的が違うというのもあります.

あと狩猟の場合は弾倉に弾を入れておきますが,ランドタッチさせるくらいにすると COAL が標準より長くなるので,弾倉に入りきらない場合もあったりしそうです.あとはハンドロードでクリンプが甘いと一発目は問題ありませんが,その射撃の衝撃で弾倉内の弾の弾頭がずれてしまうこともおきそうです.それになにより困るのは,少し長くなった場合,完全にライフルに弾頭が噛んでしまい,撃つのを止めて脱包しようとしても抜けなくなることがあります.射撃だったら撃てば良いでしょうが,狩猟の場合はそうはいかないので,やはりメーカー推奨値が安全だと思います.(で,クリンプできる溝のある弾頭を使う)