(1)出来るだけ薬莢サイズにぴったりのものを使う (2)安定のためには適度な自重のあるものを選ぶ (3)数は弾数を最低カバーするのにプラス1するというようなところでしょうか.実はブロックって単純な道具ですが,作業効率や快適性をかなり左右する大事なものです.壊れるようなものでもないしそうそう買い換えることもないでしょうから,あまりケチらず良いのを選んだ方がいいと思います.
ローディングブロックを考える
うちのは Sinclair ので,こんな感じです.
プラスチック製ですが割りとずっしりしていて安定性があります.またキャリバー別(といってもヘッドの直径が同じなら何でも使えるので,例えば 308Win と 30-06 は同じです)になっていて,サイズがぴったりなので,カタカタ揺れたりせずに安定しているので,安心してパウダーメジャーにブロックごと直付けして使えます.
リローディングキットにはいっているものは,割りと何でも使えるようにユニバーサルになっています.
アメリカのようにピストルもライフルもいろいろ持ってて...という場合には,このようなものの方がいいでしょうけど,日本では所持できるのにも制限があるので.そんなにたくさんの種類はいらないでしょう.ユニバーサルということは.ほとんどの場合はユルユルってことになるので,ブロックごと持って動かすような用途には若干の不安があります.
というわけで,個人的な見解ではありますが,日本だったら前者の方がいいだろうという考えです.
あとは数も大事ですね.50個用が多いと思いますが,100個作るならブロックは2個あれば足りるかというとそうではありません.ブロックを使うと言うことは,リローディングスタイルとしてはバッチローディングになります.これは例えば100個リロードするなら,100個に全てに対しある作業(例えばサイジング)してから,次の作業(例えばプライミング)をするという流れになります.このときある作業が終わった薬莢は,先ほどまでその薬莢が置いてあったブロックに戻すのではなくて,別のブロックに移していくのが,間違いを最小化するためには正しいやり方と言えます.ですから,ブロックは2個ではなく3個いるのです.
ちなみにバッチローディングに対して,一つの薬莢へ複数のステップの作業を順番に行い,一つの弾を完成させてしまうやり方をプログレッシブローディングといいます.これを行う場合はローディングブロックは使いません.なお散弾の場合はプログレッシブでなくてもステージを動かすことで弾を一つずつ完成させていきますので,この場合もブロックは使いません.散弾用のローディングブロックはスラグ等でロールクリンプをする場合くらいしか出番がないかも知れませんね.
というわけで結論としては,ローディングブロックは