週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

T-7 は諦める

リローディングプレスっていろいろあって迷うところではありますが,結論としては今使っている普通のが一番なんだろうなぁという感じで,それに至ったお話です.

ピストルなんてない日本で,おまけに製造数が百個以内というくくりでプログレッシブはまずないですよね.百メートル先のコンビニにフェラーリで行くようなものです.シングルステージだといわゆる普通のに加えて,ターレットプレスもありますが,中でも Redding の T-7 はいいなぁと思っており,欲しい病が発症しつつありました.

画像

元はといえば,Redding の spent primer の扱いが気に入ったのですが,うちでは3つのカートリッジを扱っているので,7つしかダイが付かない T-7 を一つだけというわけにもいかないのですね.じゃあターレットヘッドを入れ替えればいいじゃないかということになりますが,実はヘッドの交換って結構面倒くさいのです.ロックナットを外すだけでなく,インデックスを決めるためのボールがスプリングでとまってまして,それを無くさないように気をつけて交換する必要があります.

もし1,2種類のカートリッジだけをあつかうのであれば,T-7 は魅力的な選択肢ですが,ダイを8つ以上入れ替える必要があるなら,普通のシングルステージに Hornady の Lock'N'Load Bushing を使った方が断然速いですね.そう考えると,このブッシュは偉大です.笑

うちでは薬莢クリーニングが湿式なので,ダイは具体的には以下のような入れ替えをします.

(1)ディキャッピング

洗浄,乾燥

ゲージで計測

ルーブ

(2)サイジング(ネックかフルか)

清拭

ライミング

パウダードロップ

(3)シーティング

(4)クリンプ

これが3種類ありますので,(1)以外はそれぞれ必要で,サイジングもネックとフルの両方を使いますから,これだけで13個入れ替えることになります他にブレットプラ―と自家鋳造弾用のガスチェックフォーミング(口径別で2種類)で,都合16個となりますね.

結局ターレットだけでは済ますことが出来ないので,仮に T-7 を入手しても今使っている Rock Chucker Supreme も現役引退というわけにはいかないわけです.もちろん case prep を終わらせた状態で薬莢を貯蔵しておき,一番数を撃つキャリバーだけでもバッチローディングしなくて済むようにする,というのはターレットを買うと出来るかも知れません.が,Hornady のブッシングが優秀なので,今のところは考えなくて良いかなという状況です.ターレット買うと設置場所も必要になりますからね.

結論ですが,私の場合は普通のシングルステージは Redding の Big Boss II にしておけばよかったかなと思っています.spent primer の扱いがスマートだからですが,RCBS はここだけが不満ですね.ただ Redding の塗装は縮緬のようになっていて,汚れやすいかも知れないという疑念はあります.結局,隣の田んぼは青く見え,実際はどっちも変わらないというオチかなぁ.笑