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【勝手にFAQ】サイジングボタンの話

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サイジングボタン
前にも書いたと思ったのですが,なぜか意味不明なところに飛んじゃうようなので,あらためて. まずサイジングボタンというのは,リサイジングダイのこの部分(赤丸)のことです.
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ネックの部分はサイジングダイの本体部分で外寸が規定値に収まるようにサイジングされますが,マウス内径はサイジングボタンが通過することで規定値が確保されます.もちろんこの値は弾頭を保持するのに必要なテンションを確保するため,弾頭よりも若干小さくなっています. プレス操作でこのボタンが薬莢を通るときにネック内側との摩擦でかなり力が必要な場合があります.もちろん汚れなどの影響も大きいです.そこでなるべくスムースにボタンが通るために Redding ではスタンダードなボタン以外にオプションあるいは上位モデル用に別のボタンが二種類用意されています. まず一つは形状自体をなだらかにしたテーパーサイズボタンです.
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銀色の部分がそうですが,見てわかるようになだらかになっています. あともう一つは材質を非常に硬い材質にしたカーバイドボタンがあります.
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丸みを帯びた銀色の小さな部分がそうです.すべすべしていて非常に硬いのでほこりなどが噛み込まずに滑り,操作が軽くなります. 私はこのカーバイドボタンを愛用していますが,使用済み薬莢を内側まで常に綺麗にできる人ならあまり御利益はないかもしれませんね.逆に私のように薬莢の手入れを手抜きするのであれば,カーバイドボタンは有益なオプションです. しかし価格が結構高くて,ボタン部分(保持するためのリテーナー含む)だけで市価 $30 くらいはします.テーパーボタンは定価でも $20 しませんが.なので,もしあまり几帳面ではない人がダイセットをこれから買うなら,最初からプレミアムダイセットにしてしまうという選択肢もあるかと思います.