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【勝手にFAQ】中古リローディングセット

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中古リローディングセット

これに関しては以前書いたことがあったような気がしたのですが,見つからないので新たに起こしますね.さてリローディング用品に関しては中古は銃本体と違って市場がきわめて小さいので,どこでも手に入るわけではありません.また理由は後述しますが,未経験者には中古はおすすめはしません.

おすすめしない理由,まずは価格に関してです.例えば銃砲店が扱うとしましょう.リローディング用品は一般にそれほど単価の高いものではないので,価格設定もそれほど高くはできません.なのに,市場が小さいので売れるとも限りません.ですから,ただみたいな値段で買い取って,ある程度の価格設定をすることになります.それがアメリカなどで新品を買う値段よりしばしば高かったりするのです.ネットオークションを見ても,なんだこれ?という高価格がついているのを見かけます.出品者が単によくわからずにつけているか,落札者の無知につけ込んでいるのかは分かりませんが,後者だとすると気分が悪くなりますね.そういうのに引っかからないようにしましょう.

次に品質に関してです.あくまでも道具ですから,使えば摩耗します.特にダイは薬莢に付着したガラス質の塵芥で内側に傷がつきますし,さびたらおしまいです,頑丈そうに見えるプレスもベンチから取り外した後の扱いが悪ければアライメントがずれます.私だったらダイの中古はよほど入手までの経緯が分かるものでなければ手を出したくありませんし,プレスも実際に動かして確認してからでないと買う気になりません.そしてそこまでしてもそれほど安くなかったりすると,もう中古の意義を感じないのではないでしょうか.

新品に不具合があれば,販売店にクレームして,そこからメーカーにいって,というような感じで責任の所在がわかりやすいですが,中古の場合はあくまでも as is で買うことが多いので,なれた人が直接手にして確認してから買うというような買い方をしない限りは,だめなものを買ってしまう可能性があると思います.そしてまったくの初心者なら結果がだめでも,道具がだめだからなのか,自分の腕がだめだからなのか切り分けが難しいでしょう.

リローディング用品が中古で出てくるパターンを考えると,現在リローディングをしている人が用品のアップグレードをして不要になったものを放出するとか,射撃をやめるときに,周りにほしいという人がいて譲った残りを出してくるか,あるいはほかの用途にも使えるからと一部を残して,それ以外の部分を放出するというようなパターンがあると思います.例えばキャリパーなどは汎用ですし,スケールもほかの用途に使えるので,あえて一緒に出す必要もないのではないでしょうか.するとフルセットで出てくるのは,亡くなった場合かなと.この場合は興味がない遺族には邪魔でしかないので,鉄砲の引き取りを依頼するのと一緒に出すか,銃砲店に引き取りを断られて,後日オークションに出すというパターン.後者はどうしても扱いがぞんざいになる可能性が高い(見た目が頑丈そうなので手荒に扱っても大丈夫だと思われがちだが,実は結構デリケート)ので「セット」で手に入れるにはいいですが,やはり冒険になると思います.同じ冒険なら海外通販の方がリスクは小さいかと.

ちなみに輸入について火薬や雷管は事実上無理,薬莢,弾頭など輸入承認申請が必要(ワッズは不要)ですが,お道具に関しては必要ありませんので,安心して購入できると思います.逆にアメリカから出す方が難しくなってきているくらいなので,日本側は問題なくても,あちらさんが出せないものに関しては,販売店から断られたり,政府へ出す書類の提出を求められることがあります.