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ダイセルｄｃ３００とIMR
だいぶ前ではありますが，私の環境での実験結果はダイセル DC300 は IMR 3031 とほぼ同じと言うことを示していました．しかし，同じ製品でも試験環境が異なると結果が異なるのはもちろんのこと，ロットが異なったりしても全く同じ結果にはならなかったりする可能性はあります．なぜかというと火薬の製造は少量多品種のバッチ方式ですから，品質の均一化が原理的に難しいのです．もちろん私の実験結果もあくまで「ほぼ」同じであって，全く同じというわけではありませんでした．DC435 は IMR4350 と似ている（こちらは私はまだ実験していない）ということが言われていますが，これも当然ながらメーカーが違うわけですから，ロット違い以上の差が出ることは予想して試験をしなければなりません．
とはいえ，ろくなレシピがない国産火薬ですから，DC300 が IMR3031 に，そして DC435 が IMR4350 に類似しているということは心にとめておいて損はないと思います．注意する点としては，これら「互換」と言われている火薬で，安全性を確保しつつレシピ開発を行うため，その火薬が見本に比べて若干速めだと仮定しておくのが鉄則だと思います．
