.300 AAC Blackout を考える

.300 AAC Blackout，SAAMI でいう 300 BLK というカートリッジがあります．

7.62×35mm とも呼ばれており，M4カービン銃などで使われているようです．5.56 NATO より威力が欲しいとか，亜音速のとき 9mm よりもよい性能を得たいなどという需要から作られたものらしいです． Blackout という名前の由来はアメリカのフォーラムで聞いても諸説ありますが，サプレッサー付きの銃に使う，すなわち亜音速用としているからだという説に私は得心しました．要するに撃ったときに音がしない，全ては闇の中，ということではないかと思います． 日本ではもちろんサイレンサーの使用は出来ませんが，速度を控えめに使えば発砲音は小さくなります．ボトルネック弾ですが，殆どストレートウォールに近い見た目で，最近許可が下りにくいらしい .30 Carbine (=7.62×33mm)の代わりになるんじゃないかなぁと思った次第．山を歩き回るのには出来るだけ小さくて軽い銃の方がいいですからね． 巻狩ではそれほど遠距離は狙わないシーンが多いですが，イノシシの場合はセミオートの方が望ましいので，日本ではその雄である BAR でこれがないかなぁなんて思うわけですね．で，調べてみると残念ながらありません．現行の 30cal で一番小さいのは 308Win でした． ヒロシさんからお聞きしたところではセミオートだと AR15 系で銃身も 16.5" 以下のしかないというお話で，とりあえず今のところは縁がないかなぁという感じですね．