週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

DC-435 にメジャーは不適

火薬類の管理の一環ですので,弾を作ったあとには使った薬量を帳簿につけます.私の場合は最初に容器の重さを量って tare **g と容器に書いてあり,残った火薬を容器に戻した状態で量っています. ところで今回薬量 50gr で 100 個作成したのですが,火薬は 290g 減ってました.290g は 4480gr ですから,一発あたり平均 44.8 gr 使用したことになります.メジャーの設定では 50gr にしたはずですからずいぶんとずれていることになります.実はこの設定の時も合わせ込むのにばらつきが大きく,結局3個連続で 50gr になったところでよしとしました.しかしそれは単なる偶然だったようです. 私がこれまでハンドロードで使用してきた火薬は十種類以上ありますが,DC-435 の粒はその中で一番大きいです.形状は一般的な extruded(円筒型)ですが,径も長さも大きいです.すると,パウダーメジャーの構造上引っかかりやすいし,30-06で使う程度のシリンダー容積だと質量分布にムラができやすいと考えられます. 現在の当家制式(笑)ライフル火薬である H4895 の場合,セッション後に確認した使用量は,装弾一個あたりの薬量から逆算した値といつも合致しているので,DC-435 は同じ扱いができないことがわかります. というわけで結論.DC-435 を使うときにはメジャーではなくスケールを使った方がよいというのが,現時点での見解です. ~蛇足~ 意味不明だぁという方にパウダーメジャーの動作説明 火薬はその重さを決めてハンドロードします.火薬の重さを量って入れる場合に使うのは scale(秤)です.しかし一発づつ量って作るのは時間がかかります.これに対し,容積で量りとるものを measure といいます.具体的には下のようなパウダーメジャーを使います.
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これの動作を説明しましょう.
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パウダーメジャーは1のようにシリンダ内のピストンを前後して赤破線部分の容積を調整できるようになっています.上から火薬を入れると,2のようにシリンダ内に入ってきます.これを3のように回転させると,シリンダ内の火薬が下に落ちるわけです.このように一定の容積の火薬を量りとる仕組みになっています.