週末猟師

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Redding のカーバイドボタンは Lee につくか?

ヒロシさんがカーバイドボタンに興味がおありということで調べることにしました.カーバイドボタンはサイジングダイのオプションパーツで,ネックの内径を整えるために内側を通すボタンがカーバイド製のものです.通常品はスチール製なのですが,カーバイドはこれよりも硬い材質で,通るときに摩擦が少ないために動きが軽くなると言うオプションパーツ(高いダイだと最初からついているものもある)です. Redding のボタンはそれだけで $40 近くするので,コスト的にはどうかと思いますが,これを Lee につけられるか?というお話です. まずは Lee のダイを倉庫から引っ張り出します.フルもネックもありました.
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早速フルのステムを取り出そうとしたのですが,このネジ(ステムのクランプ)が異常に堅いです.
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クレセント二つ持ってきてはずそうとしましたが,ウンともスンとも言いません.コレットになっているので構造的にはそれなりに硬いかも知れませんが,ここまでとは...さびてる気配はないですが,今度浸透極圧剤とインパクトを使ってみるか(備忘:ダイ側 3/4",クランプ側 1/2").まあとりあえず今はあきらめます.ではネックの方を.
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これはフルと見た目が違いますね.Lee のネックサイズはコレット式だからか,見た目で分けられるようにするためか分かりませんが....Redding だと外の刻印で判別できますが,Lee の場合は書いてないので見た目で判断です.とりあえずステムを抜きます.
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これとこちらの Redding を比較したいわけです.
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Redding のステムはこんな感じ.の部分がカーバイドボタンです.
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比較しましょう.
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太さからして違いますね.Lee のは全部同じ径になっています.これはコレット式だからでしょうね.外からコレットでネックをステムの太さまで縮小させるということです.だから太さを変える必要がないわけ.Redding はネックサイザーでもダイでネックを規定値よりも小さくしてから,ボタンで拡大する方式です.こちらのほうが一般的ですが,Lee のネックサイザーのほうが力は要らないです. ちなみにコレットというのはこういうことです.
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押し込むとコレットが縮んで,外から圧縮するわけです.ですからネックにルーブがいらないと思います.しかしこの方式ならカーバイドの意味が無いので,やっぱりフルサイズで比較しないと意味が無いですね.他のが抜けやすかったら,それで比較してみることにしましょう.