週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

30-06 リロード弾の runout を測ってみる

去年こちらで採り上げました通り, Concentricity Tool を入手しています.が,まだ実戦投入しておりませんでした.今回シートした弾の runout を実測してみましたのでレポートします.ただし弾頭とシータの相性もあると思うので,結果が誰でも同じになるとは限りませんので,その点はご承知置きください. さて,うちのシータは Redding 製のマイクロメータ式で,確か VLD 用やフラット用ではない,普通のステムがついていたと思います.まず弾頭は Sierra の .308" 125gr HP (#2121) を付けてみました.こんなやつです.

2121.png

20個測ったとき runout の平均は 2.7 mil でした.(mil は 1/1000") 次いで同じく Sierra の .308" 168gr HPBT (#2200) をつけてみました.

2200.png

このときの runout の15個平均は 2.4 mil,そしてこの弾頭を Bullet Pointing Die で処理した場合の15個平均は 2.0 mil でした.サンプル数が少ないので,この処理が runout を低減させる効果を持つかまでは断言できませんし,シータとの相性もありそうですが,とりあえず今回の結果からは pointing die を使用すると runout が小さくなる傾向が見られました. ちなみにここで使用した Bullet Pointing Die はこんな感じのものです.

bulletpointingdie1.JPG

そして,処理するとこんな感じになります.

bulletpointingdie2.JPG

ホローポイントが小さくなっていることが分かると思います.横から見ると多少段が付く感じに見えます.

bulletpointingdie3.JPG

さて Concentricity Tool で調整して runout を 1/1000" 以内に追い込んだものと,未調整のもの,そして Bullet Pointing Die による処理の有無の場合分けをしてリロードしました.今はこの騒ぎで出かけにくくなってしまいましたが,いずれ試射を行いますので,その結果はまた後日エントリします.場合によっては pointing die の意義が external bullistics ではなかったなんていうオチもあり得るわけで,楽しみです.あ,その前にこのような差をマスクしてしまう腕の悪さを心配すべきでした.笑