無許可譲受票が来たので,火薬と雷管を買いました.さっそく今期用の鴨マグナムをハンドロードしましょう.火薬や雷管の荷姿を見たことのない方もおられると思うのでイメージを示します(過去の写真).
左は散弾用雷管で,パッケージ1つに百個入り.価格は1パック 2,500 円といったところ.右は火薬で1瓶 1LB,454g 入っています.価格は 15,000 円程度.レシピにもよりますが1瓶でだいたい散弾250発分になります.1発あたりのコストを考えますと,雷管25円+火薬60円+ワッズ10円+鉛粒50円=合計145円.このレシピのマグナム散弾を買おうとすれば倍以上すると思うので,まあ悪くはない感じ.ただクレー用装弾を組んでもコストはあまり変わらないので,クレー用はよほどの事情がないと組まないです.だって工場装弾って 50 円しないのもありますからね.
散弾用のリローダにはチャージバーという部分があって,ここで散弾量と火薬量を調整しています.散弾量によってバーは交換するので,何種類も準備してあります.ちなみに火薬量はバーにはめ込むブッシュで調整します.ブッシュも10個くらいあります.
今回使うのは鴨マグナム用のバーなので,鴨シールを貼ってあります.笑 プレスとバーの隙間を埋めるブラスワッシャとグロメットをいつのまにか紛失してました.これがなくてもプレスは動作可能ですが,付いていると火薬の漏れが少なくなるので,予備部品を付けることに.
いずれも火薬ボトルを取り付ける側につけるものです.まずはブラスワッシャを入れます.
ディンプルがついていて,出っ張りを上にします.そしてその上からグロメットをはめます.
あとはボトルに火薬と散弾を入れ,雷管をトレーに載せてリロード準備完了です.
そうそう,火薬の使用量は記録しておかないといけないので,使用前にボトルごと量ってメモしておきます.例として新品ボトルはこんな感じ.
中身は 1LB = 454g なのでボトル部分で 65g あるという計算ですが,実はボトルによって数グラム違ったりする(薬量にも誤差がある)ので風袋の扱いには注意が必要です.帳簿に誤差が蓄積しない方法で計算するのがよいでしょう.
さてうちのプレスは MEC Sizemaster というもので,雷管がトレーから落ちてシーティングパッドに自動でセットされる仕組みがついています.が,それはファイナルクリンプと連動しているので,はじめの1個は自分で雷管を置く必要があります.さらにこのメカニズムが上手く動かないときがしばしばあるので,雷管を何個かは手元に置いておきます.トレーに載っている雷管の数が多いうちは問題ないのですけど,残りが少なくなると雷管がアームにピックアップされなくなりがちです.なお MEC のプレスでもユーザーが多い 600Jr にはもともとこの機能が付いておらず,自分で置くことになるのでこの心配は無用です.
薬莢は Winchester AA/HS です.たくさんあるつもりだったんだけど,選別してたら意外と在庫が少なかったです.間に合うかな?
最初の雷管は自分でセット.
薬莢とワッズを手元に置いておきます.
で,がっちゃんこがっちゃんこと作ります.作る過程は省略.あ,そういえば動画にしてたので,ご興味おありでしたら,こちらをどうぞ.字幕で作業の説明が入っていますので,字幕オンがおすすめです.
こうして作った散弾実包.
43g マグナムはあからさまに重いため,持ってみれば新品の Winchester AA (24g) と間違えることはないですが,中に入っている散弾の号数(粒の大きさ)が分からなくなると困ることがあるので,印を付けておきます.
うちではスタンプを使っています.金属にも押せるタイプのインクで,4号だったら4と押印.
目立つように雷管に押してみました.最後に箱にしまいますので,スタッカーで交互にセット.
蓋を開けた箱をスタッカーにかぶせていきます.
下までスライドさせます.
上下逆さまにして,スタッカーを箱から引き抜けば箱入れ終了.スタッカーなどなくても,手で順番に入れていっても同じですけど,やっぱり便利だと思います.なお,箱は再利用品なので中身が鴨マグナムであることが分からなくならないように,ラベルを貼っておきます.
金色のラベルでさりげない高級感を演出.笑
ちなみに猟場が雨だったりすると紙箱が濡れて破れ,弾がバラバラと出てきてしまうことがたまにあるので,出猟準備時にプラスチックケースに入れますが,実際に家から出るまでは装弾ロッカーにしまっておくため,デフォルトの紙箱がコンパクトに仕舞いやすくてベストです.