週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

Schmidt ⦿ Bender の狩猟用スコープを考える

Schmidt ⦿ Bender から製品紹介の DM が来たので,何気なくサイトでハンティングスコープのラインナップを眺めていました.スコープに対する要求条件は狩猟タイプによって違いますから,世の中には数多くのモデルが存在するわけです.その中から自分の条件に合うモノを探すのが一苦労,というか楽しみの一つなのですねぇ.笑

 

例えば巻狩で立間(たつま;射手の担当場所)から通り(獲物の想定逃走ルート)を見たとき,射撃位置が近距離に限るのであればオープンサイトやドットサイトでも足りるのですが,参加メンバーにスラグとライフルが混ざっていると,当然見通しの良くない近距離で撃つ場所にはスラグのメンバーをあて,見通しが良くて向こう斜面だったり,通りまで百メートル超も推定されるような場所にはライフル持ちを当てることになります.

 

今回考えてみるのは内地の巻狩に参加するライフルマンで,数十〜二百メートルくらいのパターンでいきます.近距離であれば等倍がいいですし,遠くなれば数倍欲しいですけど,立間はそのときにならないと決まらないので,必然的にズームを選ぶことになるでしょう.シカのように足が長く,バイタルがほぼ丸見えになる獲物なら数倍,イノシシだと下部は隠れるので5倍くらいあると見やすいかと思います.

 

Schmidt ⦿ Bender のラインナップで言うと,まずは Zenith 1.1-4x24

 

1.1-4x24 Zenith


あとは Stratos 1.1-5x24

 

1.1-5x24 Stratos


あたりが良さそうな感じでしょうか.ただ射撃も楽しみたいとなると,上がもっと伸びた方が良いです.そんなわけで,私が使っているのは Exos です.

 

1-8x24 Exos


これは 1-8x24 なので,前の2モデルよりも上が伸びて射撃では的紙が見やすくて楽しいです.狩猟中にはここまで拡大することはないのですけどね.実は Schmidt ⦿ Bender だとズーム比が最大8倍までしかないので,狩猟も射撃も載せ替えずにという欲張りなことをすると Exos までになります.March なら10倍も選択できるので,場合によるとそっちがいいかも知れませんね.本稿は Schmidt ⦿ Bender しばりの話なのでとりあげませんが.

 

というわけで,今回のストーリーで Schmidt ⦿ Bender から選ぶと以上3モデルに絞れます.全長,重量,米国での参考価格を比較しますと以下のようになります.(レティクルなどの選択肢によって重量や価格には違いがありますので,あくまでも参考として.)

 

  • 1.1-4x24 Zenith – 290mm, 492g, $1199
  • 1.1-5x24 Stratos – 267mm, 472g, $1499
  • 1-8x24 Exos - 292mm, 550g, $3230

 

あれ?なんか前より値段が上がったような.円安も加算されるので,国内で調達するとかなりの価格になってしまいますね.前は Exos にするか,March にするか悩むくらいの差だったのに,今だと Exos は選べませんねぇ.これからは国産時代になるのかも知れません.

 

あとは一本でズーム比を欲張るのではなくて,QD (Quick Detach) マウントにしておいて,狩猟と射撃でスコープを分けるという方法も当然あって,その方が中途半端なことにならずに済むかと思います.私は昔 QD だと着脱の度にずれたりするのかも?と思っていたのですけど,少なくともまともな製品を使う限りはそんなことはありません.もちろん装着時にきちんと締め込まないと,撃った瞬間に緩んで,規正位置がずれてしまいます.特に標的射撃で注意が必要です.