週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

Chronograph を考える

銃口を出た後の弾道は全て力学で説明できます.これを求めるのに必要な条件は初速と弾頭のプロファイルがかなりの割合を占めます.的紙撃ちの場合は距離が決まっているので弾道を考えずとも着弾点だけを考えればよいのですが,狩猟の場合は距離が決まっていません.そのためには弾道が必要なわけです. 弾速を測るのには Chronograph と呼ばれる機器を使います.2点に置かれたセンサー上部を弾頭が通過する際にセンサーにあたる光量が変化するのを検出することで速度を算出します.私はスラグ射撃のためにリローディングしていたので,このような装置を持っています.
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この装置は三脚にとりつけて,銃口から少し離れた場所に置くのですが,射場の構造でこれがうまく設置できないことがあります.銃口の位置を後ろに移せばよいのですが,射場では危険なのでそのような設定が出来ません.仕方なく銃口からあまり離れない場所において試したところ爆風で上部のディフューザが吹き飛んだり,本体のシールが削れたりした上,誤動作が激しくてほとんどまともに測ることが出来ませんでした. そのため次のような計器を考えています.
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これは Magnetospeed というもので,電磁気的なセンサーにより計測しているようです.従って,前述のタイプのように光量が問題になることがありません.また的紙撃ちをしながら弾速を測ると,しばしば弾速計を破損する事故が起きるらしいですが,銃身に取り付けられているため,最初にうまく付けられれば事故も起きないでしょう.問題は価格が前のタイプに比べて2倍以上することです.