週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【今コレ・散弾リローディング(1)】press

今コレシリーズはライフルの話でしたが,その散弾リロード版を書いてみることにしました.ここではあくまでスラグではなくて散弾を考えます.というのも,お道具が結構異なるからですね.なので,スラグはスラグで別に起こすことにします. 散弾の今コレを考える上でまず一番大事なのはレシピをどうするかです.あわせて薬莢の入手方法ですね.私の場合は主だっては上下二連・トラップで使っている現行の Winchester AA の撃ち殻を使用します.
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すると 12Ga, 2-3/4" hull の 8 point fold crimp(8枚折り)ということが決まります.クリンプは基本的には工場出荷時と同じクリンプしか出来ません.別のクリンプ,例えば8枚折りだったのを6枚にするとか,ロールクリンプにするとかは変形してしまってうまくいかないのです.もしどうしても別のクリンプにしたければ,折れている部分を切ることになりますが,そうすると別途クリンプスタータが必要になりますし,また仕上がりの寸法が変わる(2-3/4" より短くなる)ので普通のプレスでは対応できなくなります.(ボール盤などで使うロールクリンパーなら短くなっても大丈夫ですが) まあ8枚折りと6枚折りはどっちが優れているとかはなくて,単に腔圧の最適化で決められていますから,素直に前と同じということでいいでしょう. プレスは Lee Load-All II が日本ではメジャーですね.
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確かに安いし,割とコンパクトで最初に買うにはよいと思います.しかしファイナルクリンプ(スタートしたクリンプを内側に押し込む動作)がプレスの構造的に厳しいようで,長期保管すると折りが開いてきてしまうことがあります.仕上げた後でロールクリンパをかけるという技もなくはないですが.... 散弾は数を作るので,工程を増やすのもどうかと思うことから,個人的にはプレスは MEC にしたいと思います.一番評判のいいのは 600 Jr. Mark V です.
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しかし私はもうちょっとおごって Sizemaster にするとよいと思います.
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理由はリサイズがスリーブ式ではなく強力なコレット式なので,セミオートで使用した薬莢も使えること.またプライマーフィーダーがついているので,薬莢に手が触れる機会が少ないことなどがあります.まあこれらの利点が要らないなら 600 の方が安いですし,おすすめですが,自分的な今コレは Sizemaster です.