週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

雷管ブランドによる着弾点の変化

私だと雷管の差があっても,自分自身の腕の悪さにマスクされてしまうので,せいぜい弾速を測ることくらいしか出来ません.実際に以前測ったときにはそれほど大きな差では無かった記憶があります.WLR より FIO の方が分散が大きいとか,そんな結果だったような.

ところがこの間の射撃会の時に,我らが青年部長(笑)のOさんが「雷管の差ってあるもんだねぇ」と言って的紙を見せてくれたのです.それによると 50m でだいたい 1cm くらい着弾点の高さが違うようなのですね.それぞれ5発撃って,ひとまとまりの穴になってるので,その差が明確になっていました.これは面白い結果ですよね.確か WLR と FIO と言ってたと思います.

零点規正設定を変えなければ,弾痕があがったら弾速もあがったということになるわけですが,実際に 1cm 着弾があがるにはどれだけの弾速の差があれば良いでしょうか.Ballistic Calculator で計算してみますと,距離 50m において零点規正を変えず,2500fps に比べて 1cm 着弾をあげるためには弾速を 3400fps まであげないといけません.

雷管違いによる弾速の差はこれより桁違いに小さいですから,これは銃自身のブレ(跳ね上げ量)が変わったと考えるのが妥当では無いかと思います.薬種薬量は同じようですが,燃焼速度にわずかな差があって,思いの外それが銃の動きに大きな差を与えていることが推測されます.よく薬量を変えるとグルーピングが変わると言いますが,グルーピングは変わらなくても,高さ自体が変わるのが興味深く思いました.

いろいろ試してみたいですが,私にはこの実験を自力で出来る腕が無いのが残念ですねぇ.苦笑