週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

弾速とグルーピング

前のエントリで弾速が低い(=腔圧も低い)と雷管が出っ張るということを書きましたが,それをみたくて撃ちに行ったわけではありません.グルーピング(着弾点のばらつき)がどうなるかをみたかったのです.もちろん弾速を上げた方がグルーピングがよくなるのは分かっています.ただ最近は火薬の値上がりも激しく,リローディング業界には逆風が吹きまくっていますから,減装弾と標準弾,フルパワー弾の使い分けをしたいわけです.

 

具体的には的に当たれば済むような技能講習向けには減装弾でとか,そういう話です.ところがどんなレシピで撃つかは定量評価しないと決められません.で,今回はとりあえず減装弾と標準弾を比較したわけです.

 

いきなりですが結論です.まず標準弾(2450fps)5発は...

 



あまりまとまっていないようにも見えますが,定量的評価でいけば,0.90 MOA になります.あ,アゴの内側の着弾は零点規正前のもので関係ありませんので無視してください.ハンティングライフルはサブMOA(1MOA以下)がでればOKと言われているのと,ちゃんとしたレストを使っていない+自分自身の腕がよくないので,このくらいでしょう.

 

ついで減装弾(1820fps)は...

 


これもキャリパから離れた着弾は規正前のものです.こっちは明らかに良くないですね.計算すると 1.74 MOA となりました.

 

自分の腕が良ければ,減装弾でも数字はよくなるかも知れませんが,同じ腕で比較すれば,やはり減装弾のほうがまとまらないという妥当な結果になりました.具体的には減装弾のグルーピングは標準弾に比べて大体倍くらいに広がるという印象でした.

 

とりあえず今回は弾速を二種類しか用意しなかったので,次はグラフが描けるくらいに増やしてみましょう.次いで,トレードオフの関係にあるであろうグルーピングパフォーマンスを向上できる減装弾の作り方も考えたいです.