週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

ニトロマグナムを考える

前に書いたとおり,狩猟用散弾をハンドロードするようになる前は鴨弾には Remington Long Range を愛用していました.いい弾だったと思います.でも一緒に行く仲間の中に3インチマグナムを撃ってる人がいまして,だいたいそういう人は上手くないと思われがちですが,その人に限ってめちゃうまいんですね.なのでどこかで撃たれて警戒しながら高高度を飛んでいる鴨などは,普通だったら射程外だろうと撃たないのに,その人はしっかり落としててびっくりしたものです.B-29 でも落とせるんじゃないかと思うくらいの超高高度射撃ですよ.笑 そんなのを見て,私もあるとき 3" Nitro Magnum を買いました.笑 今流通してるのはこんなパッケージですね.
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これがなんと1万円以上するわけですよ.Long Range なら4千円台でしたから倍以上です.結局高くて一回しか買わなかったけど,確かにすごかったですね,ショックが.笑 私は上手じゃないですが,それでも歩留まりはちょっと上がった気がしました.プラシーボかも知れませんけどね.今の値段は知らないのですが,安くなってることはないと思うので,もう買うことはないだろうなぁ. さてこのニトロマグナムですが,撃つと青白い炎が上がると言われているのです.自分で撃ったときには炎の色はよく分かりませんでしたが,炎の色が違ったら端から見ていて格好いいと思われます.笑 ハンドロードでもそんな火薬を使ってみたいと思ったのですが,ニトロマグナム用の火薬があるわけではありません. 国内で散弾のハンドロードに使えそうな火薬は Universal か Longshot だと思います.これらはダブルベース火薬なので,ニトロセルロースニトログリセリンでできています.要するにこれらも「ニトロ」なわけですね.それにシングルベースもニトロセルロースですから,売ってる火薬みんなニトロなのですが.笑 まあ大盛りがマグナムですから,普通の火薬を大盛り(危ない!),弾も大盛りにすればニトロマグナムなのでしょう. ところで Nitro Mag のスペックを見ますと 12GA の 3" は 1-5/8oz で 1280fps, 1-7/8oz で 1210fps となっています.ハンドブックでレシピを見ると,例示されている火薬は SR4756, 800X, Longshot, Blue Dot, HS-6, HS-7 あたりです.この中で手に入るのは Longshot くらいでしょうが,それでも似たような弾速のものは作れそうな気がします.ただこれで青白い炎が出るような気はしません. なのでこれは炎色反応に期待するしかないかも知れませんね.淡青色を呈するのは,スズ,鉛,リン,ヒ素アンチモンあたりがありそうです.火薬に添加される除銅材としてスズが使われるらしいので,これを入れるのがいいかも知れません.銅弾使ってないけど.あるいは散弾を一粒火薬側に入れておけば,鉛とアンチモンで青白い炎になるでしょうか?笑