リロードに使う散弾用火薬の選択肢は日本では事実上 Universal か Longshot（いずれも Hodgdon ブランド)しかありません．
どちらを使うかは散弾量で決まります．具体的には 1-3/8 oz (38g) 以上なら Longshot 一択で，1-1/4 oz (35g) ならどちらでもいい感じで，それより軽ければ Universal でしょうか．ただどちらでもいい領域では Universal の方が火薬量が少なくて済むのでコスト面で有利になるでしょう．具体的には同程度の弾を作るとき，Universal で薬量が 23gr くらいのところが，Longshot だと 29gr くらい必要です．仮に１瓶 13,000 円とすれば，Universal では一発 43 円のところ，Longshot だと 54 円かかるという感じです．
ちなみにスラグに使う場合は 1-1/8 oz までの Hodgdon 公式レシピを見る限り Universal か HS-6 しかデータがありません．すなわち日本のスラグでは公式には Universal しか適応がないということになります．
ところで私はどっちを買うかというと，Longshot です．それは鴨マグナムに使うのであり，1-1/2oz という重量弾のため，Universal には重すぎるのです．結局前から使っていた火薬のままいくことになります．今期もレシピの新規開発は出来ないまま，猟期を迎えることになるわけです．あ，一応注文したけど，入荷するんだろうなぁ？それがちょっと不安だったりして．
まあこれも輸入という手段に頼っているからなので，日本メーカーのダイセルあたりが散弾に使える火薬を出してくれるといいんですけど．ライフル用は売ってるのですけど，散弾用がでてないのです．作ってないはずはないと思うんだけどなぁ．まあ火薬だけ缶に詰めて売るのもコスト面でクリアしないってことなんでしょうかね．手詰めする人はライフルよりも更に少ないですし．
